200匹のネキリムシ

本日も、ネキリムシと格闘です。出会うネキリムシの数がぐんぐん増えていて驚きです!ネキリムシが過ごしやすい季節のようです。

万願寺とうがらし1本、ピーマン1本、赤チマ(レタス)2株、小松菜多数、そして、ジャガイモがジョキジョキやられていたのです!!!どうも、先日ジャガイモの中耕・土寄せしてネキリムシが株元に集められたのでは?と思うほどの繁殖ぶりです。5株に1株はネキリムシがいるくらいの割合です。そして、1株にゴロゴロ5匹くらいいることもあります。太いものは太さ7mm、体長5cmくらいのもの(終齢幼虫)もあれば、小さいものは丸くなると五円玉の穴くらいの小さいものまでいます。ジャガイモが無傷でも、一緒にいたシロザが食害されているところは、たいていネキリムシがいます。ネキリムシも、灰色のものと、透明っぽい白いものや、結構黒いものと3種類はいました。

ネキリムシのおかげで、一ついいことがありました。野菜をよく観察できることです。普通ならほじらない定植後、活着後の株を抜き取って土の中の状態を確認することです。ナスの根元は耕耘が悪かったらしく、マルチ下10cmが固くて冷たかったです。万願寺とうがらしはほかほかでした。これからの生育に影響があると思います。ジャガイモも、間近で観察することで、今日は卵からかえったばかりのテントウムシの幼虫を見つけて嬉しくなりました。そういえば、アブラムシもいないのに、ジャガイモにテントウムシの幼虫がたくさんいたのですが、何を食べてるんだろう?ネキリムシの幼虫は関係しているのでしょうか。ジャガイモの株元には、他にもクモやオオアトボシアオゴミムシもいました。

ネキリムシの天敵には、はちやクモがあるみたい。頑張ってどんどん食べてもらいたいものです。来年以降、ネキリムシは増えるのかどうなるのか、それも気になります。

ネキリムシについて、説明があったのでご紹介します。小さな幼虫が見つかっているということは、繁殖が始まってるということでしょうか。怖い怖い!

愛知県病虫害情報 野菜共通 ネキリムシ
http://www.pref.aichi.jp/byogaichu/seitaitoboujyo/yasaikyoutuu/yasai-nekiri.html

1 学名
カブラヤガ:Agrotis segetum ([Denis et Schiffermuller]) 
タマナヤガ:Agrotis ipsilon (Hufnagel)

2 被害の様子
 ネキリムシ類として、発生が多いものにカブラヤガとタマナヤガがある。加害のしかたはどちらも同じである。若齢幼虫は主に茎葉を食害し、老齢幼虫は株の根元をかみ切る。幼虫は散らばって分布し、若齢時は摂食量が少ないため、実害はほとんどないが、中~老齢幼虫になると、生長点を食害したり株の根元をかみ切ったりするため、大きな被害となる。株の根元からの切断は、ネキリムシ特有の加害で、株はそこから折れて枯死する。苗や定植間もない株では1頭の幼虫が一夜のうちに数株を加害し、加害された株は決定的な被害となるので発生量の割には被害は大きい。

カブラヤガ幼虫

3 生態
  中齢~老齢幼虫で越冬し、成虫は年間に2~4回発生する。土壌中で越冬した中齢~老齢幼虫が4~5月に蛹化し、第1回成虫となる。その後秋まで数世代経過する。11月末頃まで発生が続き、常に各齢期の幼虫が見られる。越冬は中齢~老齢幼虫であるが、暖地では冬でも摂食活動をし、発育を続ける。西日本ではカブラヤガが、北日本ではタマナヤガがそれぞれ優占種となっている。卵は雑草や作物の地際部に主に1~2個分散して産み付けられる。総産卵数は多く、1雌あたり約1000個である。適温下(25℃)では4~5日でふ化し、約30日の幼虫期間を経て、土の中で蛹化する蛹期間は2~3週間。若齢時は雑草や作物の下葉の裏などに潜んで食害するが、中齢以降は昼間土の中に潜り、夜間に這い出してきて株の根元を切断する。大きくなると摂食量も多くなり、一夜のうちに1頭が数株を切断する。

4 発生しやすい条件
・作付するほ場またはその周辺で、ギシギシなどの雑草が繁茂しているところでは発生が多い。

5 防除対策
・年間発生回数が多いので、こまめに薬剤散布を行う。

カテゴリー: 病虫害・生育障害
One comment on “200匹のネキリムシ
  1. たけさん より:

    今日 (5/30) はジャガイモ (トヨシロ、アンデスレッド、ワセシロ) 畑で 5 時間 5 分かけ、252 匹のネキリムシを捕殺しました。この記事のときは二人で捕ったし、もっと多かったから、300 匹はいってたんでしょうね。

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