大人17人、こども17人で田植えしました

今日は田植えをしました。「畑に行こうよ!」のメンバと、Facebookで公募した参加者、スタッフも含めて大人17人こども17人!小さな3畝(12m×28m)の田んぼなのですが。みなさん、いろいろな縁があって、今日の田植えに来てくださって、本当にありがたいことです。

今年の田んぼですが、1か月前に田起こしをしました。そこで水を張って草を抑える予定だったのですが、雨が全然降らず。予想外に乾いた田んぼには草が結構生えてしまいました。稲の天敵「ヒエ」があちこちに。ヒエは、姿かたちが稲によく似ています。水に強くて、しかもC4植物といって、葉だけでなく茎でも光合成する夏に強い植物です。夏になると稲よりぐんぐん成長して、稲が大きくなれません。そこで、はじめはみんなで田んぼのヒエ取りをしてもらいました。稲に似ているのですが、根元が赤いです。そして、足で田んぼをぐにゅぐにゅしてもらって代掻き。完璧を目指すと夕方になってしまうので、11時でこの作業はおしまい。

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始めは足でぐにゅぐにゅ代掻きとヒエ取り

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こどもも遊び始めました

次は「わら取りゲーム」。背中に稲わらをつけてしっぽのようにして、自分のわらをとられないように、他の人のわらをとる遊びです。どろどろの田んぼの中では、結構動くのが大変。こども大喜び、大人も本気モードでたくさん参加してくれて、白熱しました。

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わら取りゲームで、白熱する大人

次は「苗取り」です。昔風に、田んぼの一区画を「苗代」にして籾を播きました。品種はササシグレ。ササニシキの親で、「米の貴婦人」と呼ばれるほど繊細で上品な味わいです。ぎっしり籾をまかず、疎植に、そして条播きしてあります。疎植にすると、苗の段階で分けつをはじめます。発芽率が悪くて、苗は少なかったのですが、とっても立派なのができました。苗用のトレーに播いたものより、根っこが立派です。ヒエと稲はかなり似ていますが、稲にはひげがあり、凛としています。そして条播きしてあるので、稲を探しやすいです。

田植え機のおかげで、大変な田植え作業が簡単になったのですが、苗は機械にあわせて幼苗になったそうです。手植えは大変ですが、大きく育った苗を植えられるメリットがあります。その昔、東北で冷害が起きたときも、昔ながらの手植えをした田んぼだけ実をつけたと聞いたことがあります。しっかり育った苗を、ぐいっと手で土の中に植えると違いが出てくるのでしょうね。

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苗代の苗をとっているところ

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苗取りするおとなたちと、田んぼで遊んでるこどもたち

ようやく「田植え」になりました。30㎝ごとにしるしをつけた線を田んぼの東西に張って、みんな一列に並びます。印のあるところに1本ずつ稲を植えます。普通は2,3本一緒に植えるそうですが、1本植えても2本以上植えても、同じくらいの大きさに育つようです。私は1株がたくさん分けつするのが好きなので1本植えにします。1株でご飯1膳分のお米がとれると言われています。

植え終わったら、声をかけて、みんな後退して、線も30㎝移動して、また稲を植えてと繰り返していくと、縦横30cm ごとの格子状に田植えができます。3畝しかないのに、その1/4で苗が終わってしまいました。すると、4kmくらい離れたところで自然農の田んぼをしている友達から電話が!「苗余りそうだから取りに来ればあげられるよ。」小島農園でお世話していた苗ちゃんです。来年は育ててみたいと思っていた「古代米の神丹穂(カンニホ)」。これは2013年に上里町のたねの交換会に行ったときに、米農家さんから知人がもらってきた種です。そして自然農の川口由一さんが継いできたものが、巡ってきたと思われる「トヨサト」を1トレーずつ。ありがたすぎます。これなら、昼食後に田植えを終わらせられるかも!

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みんなで一列に植えます。

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はじめのころの全体図

ということで、ひとまず昼食に。今日は60個のおにぎり握りました。酵素玄米風のおにぎり(お米は山形県の在来種さわのはな 自然農法です)、黒千石豆入りおにぎり(小島農園の黒千石豆と、宮城県成澤さんのササニシキ 自然栽培)、そして白いおにぎり(宮城県成澤さんのササニシキ 自然栽培)の3種類です。それと、野菜たっぷり味噌汁。あとは、参加者の皆さんに一品持ち寄りをお願いしたので、いろいろ集まりました。一つご紹介したいのが、飯能市美杉台で雑穀(つぶつぶ)の料理教室をしているMAMAYAさん。今日も、もちきびポテトとヒエボールのおかずを持って、家族で田植えを手伝いに来てくれました。小島農園が2013年に農業をはじめてすぐに出会い、ずっと雑穀栽培を手伝ってくれています。お料理教室も7月から再開するそうなので、ぜひご参加ください!

「ご飯がおいしかったー」との感想がどしどし寄せられました。嬉しい限りです。おにぎりと具だくさんのみそ汁だけでも十分おいしいというのを知ってほしくて、イベントでは必ず昼ご飯準備するようにしています。新入りの「シャトルシェフ」君のおかげで、あったかい味噌汁を出せました。味噌汁の味噌にもみなさん、興味を持ってくれました。はい、そうです!こだわりすぎの味噌なんです。この田んぼでとれたお米で作った麹と小島農園の大豆で作った味噌なんですよ。味噌作りイベントは12月にあります。

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持ち寄りおかずが並びました

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もちきびポテト

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野菜たっぷり味噌汁、新入りのシャトルシェル君

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お昼ごはん

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こんなお皿も

昼ご飯の間に、丈ちゃんが苗をもらってきてくれました。トヨサト、カムニホ、そして農八会からもコシヒカリを2枚!これで絶対に間に合う、なんて嬉しいんでしょう。小島農園のりゅうの畑の栄養たっぷりな土で育ったトヨサトとカムニホ、しっかり大きくなっていました。カムニホは、籾の密度が濃かったので細め、トヨサトが条播きで疎植にしたので、やっぱり太かったです。そんな生育の違いも確認できました。来年の苗作りにつながります。

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苗をもらってきました。奥から神丹穂、豊里、コシヒカリ

昼食後、また一列になって田植え再開。カムニホ、トヨサト、少し足りないのでコシヒカリを少し植えて田植え完了しました。自分の苗が足りなかったのに、当日調達できて田植えが完了するなんて!あっちにこっちに感謝です。

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もうすぐ終わりー!大勢だと早いです。

参加者のみなさん、大満足だったようです。4歳の子は、田んぼに寝そべったりとドロドロを満喫しているので、お母さんに尋ねたところ、東京足立区にお住まいで、「普段は泥遊びしないのに」とお母さんもびっくりだったようです。わが子たちもそうですが、やっぱり除草剤を使わず、農薬を使わないからこそ、こどもたちも安心してドロドロ遊びができますね。みんなが帰った後で、MAMAYA一家が水路でエビを発見しました。お父さんが、「どじょうやおたまじゃくしならみるけど、エビがいるってことはこの田んぼはすごいってことだ」というようなことを言っていました。そうそう、こどもたちは、ザリガニ、カエル、どじょうなど、いろんな生き物たちとも遊べたようです。

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カテゴリー: イベント, 米作り

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