シカの畑とヤギの畑を借りるまで

10月2日の投稿「シカの畑、着手」に紹介したように、拠点のクマの畑の目と鼻の先の土地を借りることができました。

そして、今度はクマの畑の東側で、隣の隣の畑「ヤギの畑」も借りることになりました。写真のクマの右隣に茶畑があり、その隣の土地です。
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新規就農の方の参考になるかもしれないので、2つの畑を借りるときの流れを紹介したいと思います。

この一年、次はどの畑を借りようかなと、畑の周りの空いた土地の様子を観察していました。1km先に離れている「タヌキの畑」は、やっぱり移動が大変だと感じていたので、歩いていける距離がいいと感じていました。空いていても、2年後に使うかもしれない土地や、草にしては絶対にいけない土地がありました。その中で、ヤギは、クマの地主さんに3月に契約更新であったときに話をして、地主さんが知り合いだということが分かりました。そして、市役所経由なら借りれそうだとも教えてもらいました。市役所には、すぐに今年は「クマの隣の隣の畑を借りて、夏には緑肥を育てたいのでお願いします」と打診したのですが、担当者の方が忙しくずっとそのままになっていました。(ちなみに、このときシカの畑も視野に入れていることは伝えています)

もう一つ目をつけていたのが、シカの畑。こちらは就農して1年目、ずっと草ぼうぼうだったのを確認していました。また、その前には里芋とウドを栽培していていたとの情報も。お茶の木が少し生えているヤギの畑に比べて、自然栽培がはじめやすいと思い、9月21日の飯能生活祭のときに、この畑も借りたいと市役所の担当者に相談しました。「他にも、新規就農の人がたくさんいるので、今月いっぱいは難しいかも」との返事でした。それでも、「10月には着手して麦を植えたい」と伝えました。

シカの畑の確認で市役所に出向いたところ、もう一人の方と話ができて、先に話を進めてくださることになりました。そして10月2日市外に住む地主さんにお会いでき、「貸してもいい」と言っていただきました。

飯能市では「土地の利用権設定」という契約を、地主さんとの間で結びます。この契約のために書類をもらいにまた市役所に行ったとき、ヤギの畑は借りるか?と聞かれました。「来年は出産があって戦力が減るので、ヤギはその後のほうがいいと思っています」と即答したのですが、戻って丈ちゃんに報告すると、借りたそう。よく検討した結果、やっぱり3年後に使える畑にするために、そして今、市役所で動いてくれている機会を逃さないために、この秋から借りることにしました。早速月曜日に電話で連絡したら、「今日は無理ですが」と返事。いえいえ、もう5月から待ってるんで、そんな急いでないですがと思っていたのですが、次の日の朝電話が。「今日、どうですか?」ということで、その日に地主さんに挨拶に行って、すぐに使えることになりました。「草にしてはいけない」というのを4回言ったそうです。気をつけないと。

と、だらだらと今までの経緯を書きました。土地借りるって、いろんな人のつながりや、タイミングがあるなと思ったので、紹介してみました。動いてくれる人が動いてくれるときじゃないと、なかなか進まなかったり。

これで約1町の農地を借りたことになります。夏作の畑は冬は麦でお休み。冬葉物の畑は、夏はソルゴーなどの緑肥でお休み。と、1町あっても、使っているのは半分くらいになると思います。草の管理もしっかりして、いい土作って、いい作物を作っていきたいと思います。

それにしても、畑の数が多くなっても、拠点の近くにあるのはとても助かります。それぞれの畑の個性を活かして、いろいろな作物を作っていきたいと思います。

カテゴリー: 農場

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