育苗ハウス拡張工事 – すじかい取付

そろそろ夏野菜の苗を作り始めないといけませんので、急ピッチで育苗ハウスの拡張工事を進めています。

今日はすじかいを入れました(正確には、昨日から始めたすじかい取り付け作業が本日終わりました)。

パイプハウスのすじかいの役割、これは奥行き方向にひしゃげて潰れるのを防ぐもの、と私は捉えています。ごくごく単純に言うと、アーチパイプとそれに直交する直管パイプだけだと構造物が四角形を成すだけなので、三角形を作るのが目的です。
ですので、「すじかいの根元は深く地中に刺す必要がある」という説もありますが、私はそれは重要ではないと考えています。また、奥行き方向の「ひしゃげ」にはあまり関係ないので、すじかいを天頂近くのアーチ間にまで持っていく必要はないと考えています。
できるだけたくさんの三角形を作るためには、すじかいのパイプとすべてのアーチを接続することは重要と考えています。さらに、妻面への法線方向からの力は、(妻面の下部は地面に刺さっているから動かずに)妻面の天頂を内側にひしゃげ倒す力になるので、それに対抗するためにはすじかいのパイプは妻面では上部にくる必要があると考えています。あ、あと、45度の角度がベストですね。

ということで、出来上がりの写真を先に示しますと、こんな感じです。

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全体像

すじかいだけ見ると、手前妻面から下がって上がって下がって上がって、の片側 4 本。

今回、すじかいの端の処理としては、初めて、ユニバーサルロング(ジョイント)を使ってみました。すじかいはずれる可能性が比較的高く、妻面のビニール(ポリフィルム)を破るおそれがあるので、これはいいかもしれません。

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筋交い端の処理

写真を見てわかるかもしれませんが、すじかいのパイプは、拡張前のすじかいパイプの使いまわしの「お古」です。特に問題はないでしょう。

端点以外の接続は針金でしばります。使った針金と工具はこちら。

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筋交い取付工具

すじかいを取り付けるためのジョイントもあるのですが、アーチパイプとすじかいパイプがかなり接近していないと取り付けが難しい(のではないかと思う)ので、全部のアーチパイプと接続するには針金でしばるのがいいのではないか、と考えています。
針金は直径 2.6mm のメッキタイプで強度的にはいいと思いますが、今回はあえて被覆タイプを使いました。これは、針金が直接屋根フィルムに触れるのと、中で人が動いたときに触れる可能性があるので、錆びるものはよくないかな、ということでこれにしました。あとに述べるシノで締めるのには被覆タイプは向かないんですが(でも、なんとかなりました)。
工具はシノ(になっているラチェットレンチ)、針金切り鋏、ラジオペンチ(締めた後の端の処理用)。

以前はシノで番線を締めるやり方を知らなかったので、いろんな巻き方を試しながらどうにかペンチでしばっていたのですが、今回は番線を締めるやり方を採用しました。(写真、完全に後ピンですがご容赦)

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シノで締める

このやり方だと早いし、締まり方も強いし、よいですね。針金の長さは 22Φ のアーチパイプに 19Φ のすじかいパイプを取り付ける場合は 45cm くらいあるとやりやすいです。40cm でも締められますが、45cm の方が早くきれいにできますし、逆にちょっと余分に余った方が最後の針金の端の処理がしやすかったりします。アーチとすじかいの間が空いている場合には 50cm くらいの針金を使ってぐいぐい締めるとよいです。
最初に作った輪っかにシノを通して、針金の端をひっかけて回すところは、なんか編み物で目を拾うのに似てるな、とおもったのはどうでもいいことです。

なお、針金を 45cm に切る際、いちいち測ったりしません。今回の針金は元々グルグル巻きになっている一周がちょうど 50cm くらいだったので、それを目安に巻いたまま目分量で切っていきます。

カテゴリー: 農場

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