2016年2月16日 畑の便り

2016年2月16日 第39号
立春、魚出水[うおこおりをいずる](温かくなった水の中に、ゆらゆら泳ぐ魚の姿がよく見え始めます。)

 春が来ました。一昨日は、朝14度、日中22度とあたたかな春の陽気となりました。一転して収穫日の昨日は、朝10度を最高に、日中は4度まで下がり、雪も舞う寒い一日となりました。天気が変わりやすいのも春の特徴でしょうか。寒さで車の中で遊んでいたこどもたち、お父さんが焚火を始めると出てきました。少し大きくなったこどもたち、この冬は雪の日も、風の日も、寒さに負けずに楽しんでいます。そして、私はあまりの寒さに菜々ちゃんをおんぶして、背中があったまりました。

 ここ数日の春の陽気で、チンゲン菜がどんどんトウ立ちしています。ルッコラも新芽を次々と伸ばし、畑では春の勢いが出てきました。小松菜、山東菜、あれもこれも、春の歓びを感じます。この春の勢いを食べることで、私たちも力がみなぎってくるようです。

 ところで、1/18の雪は湿って重く、育苗ハウスを押しつぶしそうになりました。朝5時には丈ちゃんが畑に行き、雪下ろしをはじめ、8時には母子チーム到着。2年前の大雪の後に購入した「高いところの窓を拭く道具」が大活躍。どうにか倒壊を免れました。あちこちで、知り合いの農家さんのハウスが潰れました。雪で畑が覆われてしまったので、出荷を2回お休みさせていただきました。ご迷惑をおかけしました。写真は、人参大好きな次男の和也。雪をどかして、人参を掘り出し、雪で泥を落とした後にかじりついたところ。雪の下の人参のおいしいこと。
kazuya人参.jpg

 2月に入って2週間出荷をお休みして畑の片づけを進めました。新しく倉庫を立てて農業機械を納めたり、作業ハウスに棚を設置して収納力アップ。去年は、いつの間にかなくなる(畑童がどこかに持っていく)工具、今年はすぐに使えるように管理したいと思っています。大豆畑も耕耘でき、一安心。3月になったら緑肥としてエン麦を播く予定です。3月中旬からはじまる夏野菜の育苗に向けて、片づけと準備を進めたいと思います。今年は、夏野菜の苗づくりサービスもしています。家庭菜園をしている方がいましたら、ご自分で夏野菜を種から育ててみませんか? 3/20(日)に種まきです。お問い合わせください。

 小島農園では、練馬大根という沢庵用の大根を栽培して、自家用に沢庵を漬けています。糠と塩だけで作るシンプルな沢庵です。12月上旬に大根を抜いて、1週間ほど育苗ハウスで干して漬けました。1月下旬から食べ始めましたが、「うーんおいしい。」ということで、今年は「沢庵づくりシリーズ」も開催予定です。9月上旬に大根の種まき、10月上旬に虫取り、11月下旬に大根抜いて、12月に漬けます。興味がある方、お問い合わせください。練馬大根の販売もできます。

 2/7には、はじめての上映会も行いまいた。インドのヴァンダナ・シヴァさんの「いのちの種を抱きしめて」です。彼女のナヴダーニャ農場では、なんと630種類もの種を採り守っています。種についてだけでなく、1時間の中でたくさんのメッセージを伝えています。「生きる歓び」というシーンに共感しました。畑は、生きる歓びに満ちています。今年もたくさんの畑イベントをしますので、ぜひ参加して、畑の歓びを感じてください。3月下旬から菜花摘みイベントがあります。

カテゴリー: 畑のお便り

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