飯能市小中学校給食用物資選定委員会・献立作成委員会に出席しました。

2019年7月4日に開催された飯能市小中学校給食用物資選定委員会・献立作成委員会に参加しました。

学校給食に関して、いくつか記事を書いています。
小学校はお弁当にしてみました
飯能市の給食を変えたいと思っています。週5回ごはんで、和食中心に。
2月の2週間、学校給食に人参とさつまいもを納品しました

学校給食を変えるにはどうすればいいか?2018年に野口和彦議員に相談したところ、いろいろ調査していただき、表題の委員会があることを教えてくれました。2019年には精明小学校の保護者が参加できることを知り、ぜひ参加したいと思いました。1年間期間があったので、まずは何を提案しようかと考えました。

委員会設置要綱の抜粋

委員会設置要綱の第1条には、「飯能市学校給食における献立の作成にあたり、安全で良質な給食を提供するため、飯能市立小・中学校給食献立作成委員会(以下「献立作成員会」という)を設置する。」とあります。会議の冒頭でも、安全な給食を提供するために、この会議を開催していますと説明がありました。平成21年に設置されたそうです。

第3条に委員の構成について書かれています。

  1. 知識経験者 2名以内
  2. 学校の校長、園の代表 2名以内
  3. 学校の食育主任 6名以内
  4. 学校の栄養職員、栄養教諭 15名以内
  5. 学校の保護者代表 6名以内

別表があり、21年から各校順番で、保護者代表と食育主任を出しています。

区分・種別 小学校 中学校
1 飯能第1小学校
飯能第2小学校
南高麗小学校
飯能第一中学校
名栗中学校
2 加治小学校
精明小学校
東吾野小学校
南高麗中学校
美杉台中学校
3 西川小学校
原市場小学校
富士見小学校
名栗小学校
吾野中学校
加治中学校
4 加治東小学校
双柳小学校
美杉台小学校
吾野小学校
原市場中学校
飯能西中学校

要綱には、第4条「委員」があり、一つ氣になる記載がありました。
「4.委員は、職務上知り得た秘密をもらしてはならない。その職を退いた後も同様とする」

会議の内容は、どこまで秘密にするのか分かりづらかったので、会議の最後に確認させていただきました。「この会議について、インターネットで調べてもなにも見つけることができなかったので、ぜひブログに書きたいのですが、何が秘密に当たりますか?」と。個人情報などがそれにあたるので、今回の会議では秘密に当たるものがないとのことでした。ただし、会議の内容を婉曲して書かないように氣をつけてくださいと言われました。

議事 参加者の自己紹介

参加者の自己紹介(所属の紹介)をしました。
知識経験者は、健康づくり推進課の管理栄養士さん。知っている人でしたー!
校長先生は、加治小学校から。
各校の栄養教諭が11名いました。
食育担当は3名
保護者は5名分席があり、1名欠席でした。PTA会長が2名いらっしゃいました。
学校教育課から2名。一人は栄養士さんです。

委員会の委員長は、加治小学校の校長先生に決まりました。加治小の校長先生の面白いこと。会議がとても楽しいものになりました。

議事 献立について

7月の献立と8,9月の献立の説明を、それぞれ立案された栄養教諭が説明してくれました。飯能では、自校式で手作りが多いのが特徴です。そのため、暑い時期に傷む可能性のある「手作りハンバーグ」はこの時期ないそうです。ナスが多く採れるのですが、こどもたちはナスが嫌いな子が多いので、工夫して使っているそうです。例えばナスとトマトのスパゲッティに入れるなど。行事食も大切にして、7月にはたなばながあり、たなばた汁にはそうめんが入っているとか、秋は十五夜の日にお月見団子を出しているとか。秋には、飯能の農家さんのぶどうとなしも出しているそうです。

五目うどんが試食ででました。いつも不思議に思っていた「うどん」ですが、お椀に具入りの汁があり、麺は袋に入っています。それを全部はお椀に入らないので、半分に折って、半分ずつ入れて食べるそうです。なるほどー。

出汁の紹介もあり、お料理によって使い分けていらっしゃるとのことでした。今回の五目うどんの出汁も、出汁だけで試食がありました。おいしかったです。

うちのご飯だと、茹でたてで濃い味のめん汁なので、それに比べると給食のうどんは袋のうどんをそのまま麺を食べるとやっぱりちょっと変な感じがしました。味も私には薄味でした。でも、予算がある中、調理時間が短いなど制約があるのに、こどもたちを楽しませるためにうどんやらーめんの日を取り入れる姿勢は素晴らしいなって思います。

試食後に、食育担当と保護者が感想をいう時間がありました。食育担当の一人は、学校給食は3校目ですが、飯能の給食はとてもおいしいとのこと。自校式で、それぞれの調理場で心を込めて作っているのが、センター式とは大きな差がでるようです。もう一人の食育担当の方が、カレーの日は、カレーの匂いが学校中に漂って、みんなカレーを食べるために頑張ってるという話も。自校式のよさですよね。

議事 物資選定について

学校で使っているごはんの説明もありました。地産地消を推進する期間(6月と11月)があり、そのときは地元のお米を使っているそうです。今は「彩のきずな」という品種で、試食がありました。

五目うどんの麺は、狭山市の業者さんに学校給食用のうどんをつくってもらっているそうです。
出汁の試食がありましたが、これも物資選定の説明の一環でした。
原市場小学校の栄養教諭からは、シャドークイーンの話もありました。こどもたちが毎年作っているジャガイモ(北あかり)の中に、なぜかシャドークイーンが3つあり、それを増やしていって、今年は300個収穫できて給食でつかっているそうです。紫色が茹でてもかわらないので、コロッケに混ぜ込んで使ったりしているそうです。

保護者が感想で、学校では小学1年生から野菜づくりの時間があって、6年生では米作りもするとのこと。都会ではできない飯能ならではのことでとてもいいと思ってるそうです。たしかに、精明小学校でも学校の隣に20m×20mほどでしょうか?菜園があり、1年生のときからさつまいもを作るなど畑の時間があります。

提案 パンを減らしてほしい

五目うどんを食べて、まったりした時間が流れていたので、提案があるのでよかったら発言する時間を下さいと言いました。議事が進み、保護者と食育担当の感想が終わってから、時間をいただきました。

パンが多いと思うので、日高市のように月2回にしていただきたい

午前中に資料を作って、20枚配布させていただきました。献立を立案する栄養教諭がいらっしゃるので、一人一人が考えてもらえればと思いました。

 日本では、ごはんや雑穀が昔からたべられているので、ごはんを多くしてほしいです。地粉うどんは飯能ではよく食べられてきたので今のように週1回うどんの日があるといいと思います。戦後、ユニセフやアメリカの支援によって給食が作られ、「パン食文化」が蔓延してしまいました。パン食になれると、パンには砂糖やバターがたっぷりはいっていて、肥満など成人病のきっかけになってしまうので、給食では少なくしてほしいです。
 日高市は、菓子パンもきな粉揚げパンがたまにでるくらいで、ツイストパンやコッペパンスライスなど、ジャムもないです。狭山市は、飯能市と同じように、週1回パン、週1回麺の頻度になっている。ただし、狭山市は普段はジャムはでない。
 バレンタインデーのチョコペストリーは、特に甘いものを食べる風習を助長しているようでやめてもらえると嬉しい。日高市は2月14日はごはん、狭山市は食パンにチョコクリーム。行事食はとてもすばらしいけど、バレンタインだけは、企業の儲けのために騒いでいると思うので、学校給食で取り込むものではないと思う。

この他、輸入小麦の残留農薬グリサホートについても、いくつか情報をあげました。資料を読んでください。

栄養教諭の一人が、「学校給食のパンは埼玉県産(坂戸市など)の小麦が50%入っています」と教えてくれました。国産小麦は輸入小麦に比べると膨らみが悪くて作るのが大変だそうです。なので、市販のパンよりも残留農薬は少ないのではということでした。
インターネットで情報ないかと探したところ、鶴ヶ島市と川島町の学校給食のページが見つかりました。鶴ヶ島市では30%が埼玉県産、川島町では50%が埼玉県産と書いてありました。どちらも岩槻市の学校給食用のパン工場で製造されているので、5割が最新情報かもしれません。
鶴ヶ島市学校給食センターでの使用予定食材について【令和元年7月分】
学校給食用食材の産地について

その場ですぐ議決を採るのではなく、来年から少しずつ、10年後に変わってほしいと伝えました。委員長の加治小の先生が、「クレームではないこの提案は、そして10年かけてというのは受け入れやすいですね。検討していきましょう。でもこどもが好きなパンを減らすのはどうかな。」と言葉をいただきました。

こどもが好きな食材で減らしたいものはいっぱいあるんです。三ツ矢サイダーを使うしゅわしゅわゼリーポンチとかも。

最後に

飯能市民で、献立作成委員会の存在を知っている人はほとんどいないと思います。ぜひ参加したいという思いが実り、第1回目を迎え、私のパンを減らしたいという思いを伝えることもできてほっとしました。このブログが、給食を変えたいと思っている他のママたちの参考になればと思います。

保護者代表は、毎年4月末に学校教育課から学校にメールで連絡が入り、先生が慌てて保護者を選びます。なので、4月上旬には「私がやりたいです!」と校長先生に思いを伝えるといいと思います。学校によっては、急な連絡で保護者から公募することができずに、PTA会長が出席する場合があるようです。

保護者が意見を伝える時間は作れるようです。ぜひ、資料などを作って意見を述べてください。実際に献立をつくり、食材を発注する栄養教諭が揃う場なので、大きなチャンスだと思います。

カテゴリー: 学校給食

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