無肥料自然栽培勉強会で、2024年、2025年の話題に、pHとミネラルというのがあります。
さつまいもなら、pHが6.5など高い場合に障害がでやすく、アブラナ科ならpHが5.5ではよく育たない。
他にケイ素など微量要素が足りない場合もあるそうです。
2025年の秋冬野菜では、ハスモンヨトウ対策と並行して、アブラナ科が育つ畑の選定と土づくりにも力を入れました。今年はキジの畑東半分(1.5反)とタカの畑(1反)を選びました。2022年以前、アブラナ科が育たなくて不思議な畑が多かったのですが、千徳さんに調べていただいて分かったことが、すべて元お茶畑でpHが5.5以下の弱酸性土壌でだということです。アブラナ科は生育するのにカルシウム要求量が多く、欠乏症の発生事例も多いそうです。(「新版 土壌診断と対策」より) 参考にキジ東、タカと、アブラナ科の生育が悪かったヤギの土壌診断の結果の一部を表にしました。
キジ東はpHが5.6と少し低めですがソルゴーの育ちがいいことと、2022年の冬葉物がそこそこ育ったのでpHが低めでも育つ、カブ、大根、小松菜、チンゲン菜などを主に作付けしました。pHが6.19のタカの畑には白菜、キャベツ、ほうれん草、タアサイ、レタスを優先して作付けしました。次に、キジの畑の管理の様子を紹介します。
2024年夏 緑肥ソルゴー
2024/11 小麦の種まき
2025/6/7 小麦収穫。わらはカットして全量畑に戻す。
2025/6/21 ソルゴー播種
2025/8/13 ソルゴーをフレイルモアで粉砕
2025/8/22 1回目の耕耘。浅く
2025/9/2 2回目の耕耘。浅く。9/3, 9/6 葉物の種まき
2025/9/14 3回目の耕耘。浅く。9/14, 9/16 葉物の種まき、苗の定植
フレイルモアでの粉砕が遅くなり(作付けの20日前)、ソルゴーが大きくなりすぎ、2回の耕耘後もソルゴーの大きな残渣が残りました。葉物の生育に悪影響が出るかもと思いましたが、結果は良く、すくすくと育ちました。大豆緑肥の後作のときはメヒシバ(ほふくするので、耕耘後にも復活しやすい)が残り苦慮していましたが、ソルゴー緑肥の後は草が生えにくく種まきが楽でした。
今回、特に団粒構造が大きい土になったと感じました。2024年にソルゴーが大きく育って粗大有機物を畑に還元した後で、小麦を育てて菌根菌が活躍して、粘着物質のグロマリンが出て、団粒構造が大きくなったのか?またソルゴーが育っている間にも菌根菌が団粒構造を作ってくれたか? 現代農業の不耕起栽培特集の中で「堆肥をいれていたときは、いい土は作れなかった。ミックス緑肥で土がよくなった。」と不耕起栽培を実践している数名の農家さんの記事を読みました。今年のこの畑の土を見ると、緑肥を栽培して粗大有機物を畑に戻してから、さらに作物や緑肥を生やすことで、どんどんいい土ができていると思います。
9/3 ソルゴーの残渣が多いけれど、この状態で種まきした。
団粒構造の大きくなった土
例年の傾向ですが、9月初旬播きは草に負けたり、虫害が多かったりします。白菜類(松島新2号白菜、タケノコ白菜、山東菜)は、大きく育てるために9月上旬の種まきが必須です。10月に間引きのために防虫ネットを一度開けるので、そのタイミングでハスモンヨトウの母蛾がネットに入り込み、卵を産みつけられてしまいます。孵化した小さいイモムシを見つけ次第、100匹はいると思って、できるだけ取り除くようにしています。取り切れない分はあきらめます。通路の草が多いので母蛾が飛んできてしまうと思うので、通路を除草したら被害が少なくなると思います。時間が作れないのですが。
今年はアブラムシの被害が少なめでしたが、定植した白菜が大きくなってから、たくさんついてしまいました。「みんなの有機農業技術大事典」のハクサイの章を見ると、アブラムシ対策としてはマルチシートをシルバーにすることと、防虫ネットの網目を0.6mm~0.8mmにすることが書かれていました。私が使っている1mmではアブラムシが入ってしまうようです。アブラムシは上空1万mを飛ぶことができるので、飛来を防ぐのは難しいようです。直接販売なので「少しアブラムシが残っています」とお伝えしながら販売しています。
秋冬野菜の生育は、キャベツとほうれん草を除いて過去最高の実りとなりました。収穫しきれないほどたくさん野菜がある幸せ。チンゲン菜が3回播いて3回とも全部よく育ちました。ここ数年失敗続きだったタアサイは、9/28播きが一番よく大きく育っています。ロゼッタ型で寒さに強いので厳寒期の1月に出荷できるように残しています。今年は9月の猛暑や集中豪雨がなかったことも、葉物がすくすく育ったことによい影響を与えたと思います。
苗を作った松島新2号白菜がよく育ちました。8/30に10.5㎝のポリポットに草木堆肥を入れて種まきして、9/25に定植した白菜を、今年は11/21から収穫を始めました。外葉を取り除いて1.5kgです。遅い年は12月中旬から出荷するので、とても生育が早かったです。直播した白菜は、例年途中まで苗より生育がいいのですが、涼しくなると生育がゆっくりになり、苗の白菜に勝てません。白菜の仲間でもタケノコ白菜や山東菜のほうが直播でよく育ちます。
タカの畑の秋冬葉物
11/2 松島新2号白菜の防虫ネットを外したところ
11/2 松島新2号白菜
11/21 松島新2号白菜
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