キュウリ、スイカ、マクワウリの特徴

ウリ科の野菜とはいえ、それぞれ生育環境が全然違うと感じたので調べてみました。
「新編 野菜園芸ハンドブック 西貞夫監修 養賢堂」を参考にしました。マクワウリという項目はなかったので、メロンにしています。

キュウリ メロン スイカ
原産地 インド アフリカ(諸説あり) アフリカ南部カラハリ砂漠
生育温度 昼間25-28度 夜間13度前後 15度以上、昼間25-30度、夜間16-20度 最高25度-35度、高温限界48-52度、最低温度16-20度
日照 光飽和点50-60klx。スイカやトマトほど強い光を必要としないが、曇雨天など日射の弱い日が続くと、敏感に反応して収量や品質が低下する 弱い光で光合成できる。光飽和点35klxくらい 強い光が必要。光飽和点80klx
空気湿度 多湿を好む作物で、多湿条件下で良質な生育を示す。ただし、病虫害に注意。 高温乾燥を好み、多雨多湿を嫌う。
土質 キュウリの根は浅根性で酸素要求量が高いことから、土壌の比較的浅い地表下30cm程度の層でで根群が発達する。 土壌孔げきが多く、肥沃で排水、保水性の良好な土壌を好む。土壌適応性は広く、砂質壌土から粘質壌土まで栽培に支障はない。野菜の中で最も酸素を好む作物。 砂土から粘土土や火山灰土など、幅広い土壌に適応するが、根の酸化力が極めて弱く、湿害が発生しやすい。
土壌の適正pH 6-7 6.0-6.8 5-7
水分 十分な土壌水分が必要 記載なし pf1.6-2.0(畑地の通常pF値は1.5~2.7)
浅根性 地表近くを網目状に走り、再生力に乏しく、断根によって簡単に枯死する 深根性。条件の良いところでは、横に3m深さ2mにもなる。胚軸やつるの節から不定根が発生するが、再生力が弱く傷みやすい。
その他 マクワウリは、孫づるに着生するので、はやめに親づるを摘心して、側枝を発生させる必要がある

今年は、マクワウリの成長が悪くかったので、このように調べました。調べもせずに、キュウリと同じで水が好きだろうと水が集まる「うさぎの畑」にマルチなしで作付しました。乾燥が好きだなんて!また、夏野菜まつりで白モチトウモロコシをみんなに収穫してもらったときに、隣のマクワウリの畝を踏んでしまったのも、ダメージ大きかったのが根の特性で分かりました。

そして、「マクワウリは孫づるになるから、早めに親づるの摘心を!」というのもびっくり。確かにつる伸ばしっぱなしの今年、たった1つしか実がなっていない。あれもこれも、失敗だらけだったことに今気がつきました。でも、こうして痛い思いをすると、来年以降氣をつけるようになります。

きゅうりやメロンのように、根が浅いものは、雑草との競争に負けやすいと氣がつきました。去年もマクワウリが草に埋もれたときは全然育たず、除草をしてようやく伸び始めました。今年、ネット仕立てした相模半白キュウリも、きつねの畑にしては育ちがいまいちだったのですが、旺盛なメヒシバに根っこが負けたのかもと思いました。来年以降は、除草は完璧にできないので、根を保護する目的で、キュウリとマクワウリにはマルチを利用しようと思いました。

スイカがなぜ、クマの畑に適応するのかも納得です。根っこが下に下に伸びるから、水はけがよい畑があっていて、しかもpHも5から大丈夫なんて、なんて強い作物なんでしょう!さらに、夏の暑さに強いところもびっくり。52度までOKだなんて。来年からもクマの畑でいっぱいスイカ作ろう!と思いました。

カテゴリー: 栽培

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