独自品種の形成、小松菜編

交雑した小松菜

交雑した小松菜

写真は小松菜の畝から怪しげな形の株をはじいたものです。自家用として食べます。野口種苗研究所で購入した「ごせき晩成小松菜」を 2 回自家採種したもの。アブラナ科の採取場所としては(交雑という観点から見て)最悪の市民農園での採種でした。
この写真に載せたものもそうですが、出荷したものも、小松菜としては茎も葉も細長い形状をしています(リンクした野口種苗研究所のページにある写真と見比べてみてください)。一株あたりの茎の本数も少ない気がします。密植だったので立性、徒長気味になったのかと思っていたのですが、同じ畝の中にごくごく少数ですが、茎も太くどっしりとした形の株がありました。これが本来の形質なんだろうと思います。これだけ形質が異なると調理方法や向く料理も変わってくると思います。

交雑であろうと、突然変異であろうと、馴化であろうと、自家採種を続けていくと、元々の品種とは違う形質になっていくと思われます。もちろん、野菜の種類によって形質の変化のしやすさが違い、特にアブラナ科は変化しやすいとされています。形質が変化していったとしても、それがおいしければ、また特別に栽培が困難になるのでなければ、気にする必要はないと考えています。一般の市場、流通に乗せるのは困難だと思いますが。ただ、あまりに元の品種とかけ離れた場合には、元の品種名で販売するとはできないと考えています。「小島小松菜」とかになるのでしょうか。無論、品種登録しようとしてのことではありません。

カテゴリー: 栽培

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