ようやくジャガイモを植え始めました。
今年は、昨秋に借り始めた「しかの畑」に作付けます。秋まではキク科雑草が繁茂していたところをハンマーナイフモアで刈り倒してすき込み、冬の間はライ麦を蒔いていました。先週、ライ麦の根を切るように耕耘し、今日、すき込むように耕耘しました。
今年は、種イモとしては、秋葉農場のトヨシロをメインに据えました。昨年ジャガイモがうまくいかなかった原因の一つが、採り継いだ種イモだっただろう、ということで。
種イモは 40g 未満にならない程度に切って使います。芽は卵型のイモの一方の端に集中してついていますので、芽の数に偏りが出ないよう、縦に切ります。
先日、お隣の畑のご夫婦がジャガイモを植えるのを見ていたら、我々の知らないやり方をしていました。サクを切らず、4.5cm角、深さ 10cm の穴をどんどん開けていって、そこに種イモをぽいっと投げ入れてはちょっと土をかけて軽く踏むだけ。穴を開けるのには専用の棒を使っていました。角材に板をつけて 10cm 以上潜らないようにしただけのもの。かなり楽な方法です。ジャガイモをたくさん作っている農家の方に聞いて真似して見て、今年で 3 年目だそうです。
小島農園の昨年の失敗のもう一つの原因は、サクがまっすぐに切れずに、その後の土寄せに機械で入った際、狭いところではジャガイモを傷つけ、広いところでは土を寄せきれず、ということもありました。なぜまっすぐに切れなかったかというと、サブソイラー後、角ローターで粗く耕耘、という手順を踏んだのですが、それだとかなりの凹凸が残り、一輪テーラーだとどうやってもまっすぐ進めない、ということでした。
ですが、このお隣さんの方法はサクを切りませんから曲がりません。その後の土寄せも容易になりそうです。
なので、「真似します」とお隣さんに言ったところ、「うちはもう終わったからよかったら使って」と穴あけの棒を貸してくださいました。
なおちゃんが穴を開けていき、私が穴にジャガイモを落としては埋める、という形にしました。条間は 60cm の区画と 70cm の区画を用意。株間は 30cm。途中からは長男 (5 歳) もジャガイモを埋めるのを担当してくれました。途中、ちょっとだけですが、次男 (2 歳) もお父さんやお兄ちゃんが穴に落としたイモに土をかけて鎮圧する、というのを見よう見まねでやってくれ、意外と戦力になりました。
貸していただいた棒の、横に張り出した板がちょっと外れかけていたので、カスタマイズ版を作成してみました。就農直後に買って何度も使っている角杭がちょうど 4.5cm 角だったので、これに適当な端材で作った長さ 30cm の板を取り付けました。適当な端材とコーススレッドとインパクトドライバーと丸ノコ。これらが揃っていたので 3 分余りで作成できました。張り出した板の長さを 30cm にしたのは、これが株間の目安になるからです。すでに開けた穴の位置に張り出した板の端が来るようにして次の穴を開ければ、一定の間隔で穴が開くわけです。
で、この方法ですが、お隣さんがやっていたほどうまくは行きませんでした。
まずは、土の状態。土質と水分量が関係していますが、今回は棒で穴を開けても棒を抜くとやや崩れてしまうところが少なくありませんでした。土質と降雨を計算に入れて、適期に作業する必要があります。
次に、土をきれいに凹凸なく均しておくこと。これはトラクターのロータリー耕など、耕耘技術の問題ですね。
あとは、大きい種イモを縦に切ると、しかもその切り口が下になるようにすると、4.5cm角の穴では小さすぎて、上からポイポイ種イモを落とす、というわけにはいかないこと。
つまりは「段取り」ですね。まだまだ研究の余地がありそうです。それでもずいぶんスピードアップしました。後は今後の生育、そしてその後の管理、収穫の作業性はどうか、というところですね。楽しみです。
コメントを残す