飯能で農業を始めましょう! その1.飯能の農家さんピックアップ

飯能で農業を始める人が増えるといいなと思っています。農業を始めて6年間で集めた情報をまとめてみました。

7年前に農業青年会議所にはいったとき、みなさんが自己紹介してくれたとき、いろんな作物を作っているので驚いたことを覚えています。果樹、野菜、いちご、お茶、お米、苗木、などなど。飯能は川越いものような特産品はないんですが、いろんなものを作っているんです。

自宅で売り切る農家さんが多い

下加治の新井園さんのトマト、川崎の関谷さんのトマトは、おいしくって有名で自宅で販売と宅急便で発送するので売り切れるそうです。先日、知人に紹介するためにホームページを探したのですがないんです。ないけど口コミで売り切れるんです。

果樹も双柳のマキノキ園(ブドウ、なし、キウイフルーツ)さん、平松の山下果樹園(ブドウ、ナシ、キウイフルーツ)さん、芦苅場の古谷ぶどう園(ぶどう)さんなどなど、自宅の直売所があります。他にもあちこちに果樹園と直売所があります!

いちごは、ビバホームの隣の小谷野果樹園さん、双柳の保谷いちご園さんが摘み取りのいちご園をしています。

お茶屋さんは6次産業

飯能のお茶屋さんの特徴は、茶葉の栽培から茶葉の加工・販売までを1軒の農家が行う「6次産業」だそうです。ビバホームの前に「小政園」さんの直売所と製茶工場があります。茶畑も結構いっぱいあり、小島農園のヤギの畑、ウシの畑、キョンの畑は元茶畑でした。他にもあちこちにお茶屋の看板をみます。農業青年会議所の仲間の町田園さんは、お茶としいたけを栽培しています。しいたけは原木の放射線量の検査をしているそうです。お客様に見えないところでしっかりしているんだと感心しました。

農事組合法人精明による米作り

平松・芦苅場には、14町歩の水田が広がっています。土地改良事業によって、たくさんの小さな田んぼが、1枚が4反はある大きな田んぼにしたそうです。旧営農組合、現在は会社になって「農事組合法人精明」となったそうです。農家さんが、精明地区の田んぼを守るために協力して頑張っています。5月の上旬には、毎年みんなでお米の籾まきをしていて、一度見学させていただいたことがあります。米、麦、大豆の輪作をしています。この精明地区の田んぼでとれたお米は、学校給食で、11月の地産地消月間で使われています。大豆も給食で使われることがあります。

野菜も売り先には困ってません!

農業を始める前に、農協の直売所で野菜を買っていました。たくさんの方がお野菜を出品しています。芦苅場の小谷野武司さんは、専業で野菜を作っています。飯能で野菜で専業ってすごいことです。よく名前で購入していました。農業はじめてから一度立ち話する機会がありましたが、気さくで素敵な方でした。トマトの新井園さんは、お父さんが野菜担当で、人参、ネギ、ナスなどいろいろ作っています。新井さんのナスや人参の栽培の上手さは近隣でも有名と聞いたことがあります。

JA直売所で気になる方がいました。野菜、果物、卵、ごまなど、なんでも販売している方です。私の理想的な農業をしている方、そして女性の名前、就農前に電話番号を聞いて自宅に訪ねて行きました。年配の女性ですが、とても元気です。お茶と茶菓子てもてなしてくださって、いろいろ話してくれました。農業始めて50年は経っているだろうに「今でも勉強」とおっしゃて学ぶ姿勢が素晴らしいです。農業を始めたころに、ちょこちょこ立ち寄るんですが、「茶飲んでけ」といつも忙しい仕事の手を止めてくれました。そのうち「はよ帰って仕事しろ」と言ってくれるのも素敵だなって思いました。後で知りましたが、この方のところには訪問者がたえないそうです。私も70歳80歳になったとき、みんなが茶飲みにきてくれるような人でありたいと思う、憧れの方です。

飯能で野菜を販売している方で、ヤオコーなどのスーパーに卸している人も多いです。地場産コーナーを見たことがありますか?新規就農した仲間でも、「作れば作るだけ売れる」と言っています。

ここ10年で新規就農した人たち

10年くらいで新規就農した人が割と多いんです。私たちは今年で7年目です。その少し前に安藤さんが農業を始めました。就農してすぐに目標を10町(10ヘクタール)とおっしゃっていたのですが、次々と畑を借りてネギと大根をつくっていく姿が圧巻でした。販路もしっかりしています。あるとき林を切り開いているなと思ったらネギ畑になりました。安藤さんは除草剤を使わないのか、ネギ畑が草ぼうぼうになることがあります。夏の暑い日に本人や他の作業者が熱心に草取りをしている姿が本当に素晴らしいなと思います。そして、新規就農者にはとても親切なんです。

自然栽培の先輩Sさんも8年前に農業を始めました。大きなビニールハウス(50m×2棟)を建て、春から夏にトマト、冬は葉物を育てています。露地野菜もいろいろ栽培して、先日夫が話を聞いたら、今までに500種類の作物を育てたとのことです。話好きで農協の組員としてJA直売所にも出品していて、「自然栽培でも悪い人ではない」というのを飯能の農家の皆さんに伝えてくれたありがたい先輩です。

私たちが農業を始めたあとからも、次々と農家になる人がいます。ブロッコリー、トウモロコシ、さつまいもを作っているMさんは、すでに3町(3ヘクタール)を超えて畑を借りていて、人も雇っています。すごいなぁって思っています。

芋はんの鈴木さん」は、女性一人で農業就農給付金を受けずにやってる凄腕です。詳細はリンク先をご覧ください。農家に嫁いで、農業大学校で学び、会社を立ち上げ、さつまいもを作り、さつまいもの日替わりシェフの店を切り盛りするという。

他にも農業青年会議所に所属している新規就農者だけで4名、4月から入る人が2名います。増えています―!

飯能で農業をする会社

飯能では、異色の「ひより農園」という会社もあります。有機栽培で固定種野菜を育てています。あけぼの森公園でカフェを経営したり、ムーミンのテーマパークでお店をやったりと、栽培だけでなくお店も経営していて社長の本山さんすごいなって思います。

最近スタートしたのが「はーとふる農園」さんです。日建リースさんというパイプなどを販売している会社が自社商品でビニールハウスを作り、高い位置で小松菜などを栽培できるようにしています。素晴らしいことに、障碍がある方でも働けるようにと頑張っています。

カテゴリー: 飯能

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