リレー栽培 ズッキーニからモロヘイヤで、菌根菌の影響を感じた

5月にズッキーニを植えるときに、モロヘイヤを一緒に植えました。ズッキーニの株間が1m、モロヘイヤをその真ん中に。ズッキーニはあっという間に大きくなり、モロヘイヤは葉陰になり、ひょろひょろのままでした。
7月14日にズッキーニがほぼ実をつけなくなったので刈り取ってから、モロヘイヤがぐいぐい育ちました。
今までリレー栽培では、先に育った植物の根っこが枯れて、あとに育つ作物の根っこを伸ばせるのかなと思っていました。

6月30日 ズッキーニが最盛期

7月14日 ズッキーニ刈り取り

8月7日 モロヘイヤが育ってくる

8月7日 モロヘイヤが育ってくる

8月30日 モロヘイヤがわさわさ

他にずっとやってるリレー栽培が、
・先にいんげん、あとにゴーヤ
・先にきゅうり、あとに四角豆

菌根菌研究科の千徳さんと菌根菌の話をしていて気が付いたのが、菌根菌と取引をするのが上手な植物がいるということです。ひまわりやメヒシバは、菌根菌にどんどんほしいものを与えるから、菌根菌が他の植物よりもそっちと取引をするとのこと。
今回のズッキーニとモロヘイヤでも、先にズッキーニがたくさん取引をして菌根菌ネットワークを発達させたところで、ズッキーニがなくなり、そこに商売が上手でなかったモロヘイヤがその菌根菌ネットワークを使えたのかもしれないということです。
日付を見ると分かりますが、モロヘイヤの根っこが伸びるだけでは説明ができないほど、真夏だからだけでは説明ができないほど、急激にモロヘイヤが育ちました。7月14日から8月30日までの勢いはすごかった。
同じことが、ひまわりと真黒ナスでも起きたようです。
取引上手のひまわりが、まず菌根菌と仲良くネットワークを作って、真黒ナスは思ったほど菌根菌に好かれずに勢いをつけれず。ひまわりが枯れてから、取引相手がいなくなった菌根菌ネットワークが真黒ナスと取引を始めたので、ナスがぐっと成長した。
モロヘイヤの場合は、同じ畝を使ったので特に省スペースになりよかったです。真黒ナスも例年より大きく育ちました。
菌根菌を意識したリレー栽培も面白そうだと気が付きました。土を調べていないので、本当に菌根菌のおかげかはわからないのですが、ひまわりは特に影響がありそうです。
うちの畑では、8月までに片づけられる野菜を集めて栽培することが多いのですが、8月までの野菜と11月まで採れる野菜を隣同士の畝にしたら、8月までの野菜が作った菌根菌ネットワークを11月までの野菜が利用できるかもしれません。
大豆も菌根菌と取引上手だそうなので、同じ畝に大豆を植えて、途中で収穫するのにも根粒菌の窒素固定以外の、菌根菌ネットワークの活用という意義がありそうです。
メヒシバも取引上手なので、ある程度まで生やして刈り取るのもありかも!

カテゴリー: 栽培, 菌根菌

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