ここ3年くらい、長ネギの栽培がうまくいっていません。なぜかうまくいくより、失敗する方が学びが多いです。
種から苗を作るのが難しい 9月播きは春の草取りが遅れると大変
2013年~2018年までは、9月15日ごろに畑に直播して苗を作っていました。(ご近所の方に、「ネギは彼岸を2回超えると坊主ができる」と言われたことがあります。9月23日すぎのほうがいいかもしれません。)
草取りを11月ごろに1回、3月4月ごろに1回しないと、苗が草に埋もれてしまいます。春の草取りに手が回らなくて草に埋もれてしまったことがあり、秋播きは草取りが間に合わない。難しい。と思うようになりました。赤ひげネギという分けつねぎを栽培しているので、9月10月から収穫するものは、残しておいたネギを分けて植え替えるようになりました。
2018年は作業が遅れて8月に苗を定植したので、9月に1回ミニハンマで草刈りして、ある程度草が地表を覆った状態で冬超ししました。(ネギは通常何度も土寄せするので、冬は土があらわになり、雨が少なく土が乾燥している時に強風が吹くと土が飛んでしまいます。)
2020年9月に、また畑に直播をしました。11月の除草が上手にできたおかげか、3月12日現在草取りの必要がないです。このまま4月中に定植しようと思います。
種から苗を作るのが難しい 3月播きは収穫が翌年の1月以降になる
農家仲間さんがFacebookでビニールハウスでネギ苗を作っているのを見て、3月播きでお米用の育苗トレーに条播きして苗づくりをしました。このころ、お米のトレーで玉ねぎの苗が育つようになっていたので、長ネギの苗も作れるだろうと思うようになっていました。草木堆肥100%を使うのでよく育ちます。7月ごろに植えごろになりました。暑い時期の水やりが大変ですが、草取りは楽になりました。
2019年は、7/9にネギの定植しました。このころ、9月にアブラナ科の種まきをした後でホワイトクローバーをまき、冬に青々と地表を覆うようにしていたので、ネギ区画にも9月にクローバーの種をまきました。2020年3月、ネギとクローバーが共存していました。
夏にクローバーが覆っていた長ネギエリア、いつの間にかネギが消えていきました。クローバーとの根っこ競争に負けたのでしょうか。分けつネギだから、植え替えしなくても増えるはずと思ったのですが、増えるどころか大半が消えました。
分けつネギの植え替えで何年も失敗する
分けつネギの中で、細くたくさん分けつするものは、出荷しづらいので畑に残ります。そういうネギを春に植え替えしていました。苗の時のように1本ずつ分けて植えてました。分けるときにうまくやらないと、根っこが折れてしまいます。
植え返したものの半分以上が消えることがあります。
2020年は、1本ずつではなく3本ずつくらいに増やして定植しましたが、やっぱり2,3週間後に弱って育たないのが出てきました。ネギの植え替え苦手だなと思いました。弱ったのが多くなって長ネギの優先順位が下がってしまい、2020年の植え替えネギは草ぼうぼう、救済せずに10月につぶしてしまいました。
植え替え方式がうまくいかないので、2020年は種まきして植えないとと思いました。植え替えより、種をまいて育てたほうがよく育っています。
ネギ栽培で気を付けること
1.草に負けないように、草がネギの高さの半分以下をキープ。やっぱり、しっかり除草したほうがよく育ちそう。
2.ネギはやせ地でもそこそこ育つ
やせ気味のクマの畑のまあまあいい区画でネギ栽培をしたら、いい畑ほどぐいぐいは育ちませんでしたが、草には埋もれずほぼ全部育ちました。地力の高い畑は、草もよく生えるから、草取りが追いつかないならやせ地のほうがいいかも。
3.土寄せの時に、分岐点には土を掛けないように
機械で土寄せすると、どうしても土が分岐点にかかってしまうことがあります。そうなるとネギの育ちが悪くなり、最悪腐ってしまったりします。ネギは重すぎるのが苦手なのかもしれません。
農家仲間が、他の人から聞いた方法として、ネギ溝には土を掛けずにどんどん草を入れていくというのがあります。かなり興味深いです。まるでネギ穴で草堆肥を作っているみたいです。2021年のネギ栽培、これを試そうと思います。
まとめ
振り返ってみると、2017年まではネギがよく育っていました。2018年ごろから、麦、米、玉ねぎが規模拡大して、6月が忙しくなったことも、ネギ栽培に失敗している理由かもしれません。2021年は、CNF(Chief Negi Farmer)を決めて、ネギの優先順位を上げたいと思います。苗はよく育っているから、今年こそ!!そのためにも、なぜ失敗が続いたのか考察してみました。
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