2013年の農業1年目から、「トマトの脇芽をすべて欠く」という行為が嫌で、トマトの脇芽を欠かないという実験をしてきました。自然栽培という施肥しない方法では、トマトの脇芽の勢いが大切ではないかと考えています。
2015年に地這いトマト誕生
長女を出産した2015年、支柱仕立てを予定していたサンティオ、脇芽をかかない伸び放題の状態にしたところ、支柱に誘引できない側枝が伸びる伸びる。秋には3mは伸びて隣のマクワウリの敷き藁を占領しました。
2015年 支柱仕立てにしようとしたけど、地這いになったサンティオ
2017年は、寄せてあげる方式。でも青い実がいっぱいついて赤くならない
2017年は、地這ではなく「寄せてあげる」という方法を試しましたが、側枝を摘まない方法ではボリューム大きすぎて1本の支柱に麻ひもで括り付けるのが難しすぎました。「寄せてあげて」の方法は、成長ホルモンを促進するので、どんどん伸びて2mの支柱もあっという間にてっぺんに届きました。トマトの本来の生命力が生かし切れていないと思いました。行く先がなくなったので、青い実のまま熟しきれない実が多く残りました。
1株を1本の支柱に括り付ける「寄せてあげて」の方法でどんどん伸びたサンティオと大玉世界一トマト
2018年から敷き藁をして地這いトマトに
2018年から、特に樹勢の強いサンティオは、敷き藁をして地這いで育て始めました。地這きゅうりを見つけるのが大変なように、赤くて少し見つけやすいですが、腰を曲げて収穫するのはかなり大変です。でも、誘引する苦労がなくなったのは楽です。伸び伸び育つトマトを見てうれしいです。
2020年の地這いサンティオは、敷き藁をしたにもかかわらず、わらの隙間から育ったヒエなども育ち、ジャングルのようになりました。
2020年 地這いトマト サンティオ
2020年からは、大玉もミニトマトもみんな地這いトマトに
2020年は、大玉世界一トマトまで地這いトマトにしてしまいました。誘引が必要な6月が忙しすぎて誘引が遅れたためです。6月は、田植え、田んぼの除草、麦類の収穫、除草に追われます。すでにサンティオの地這いに成功していたので、敷き藁したら成功するかもと思ったのでした。
結果は、雨の多い7月で敷き藁をしても「白絹病」という菌核菌が出てしまいました。キャベツ区画で草が生えて通気性が悪かったのも影響していたと思います。それでも猛暑となった8月も樹勢がよく、毎年秋になっても青いまま実が残って樹勢が強いままだったのが、実が赤くなって世界一トマトがきちんと枯れた状態になったのがうれしかったです。
ミニトマト、大玉トマト、中玉トマト、全部地這いで行こう!と思ったのでした。
2021年は、敷きわらするところを不耕起にする
2021年にサンティオを地這いで栽培する畑は、2020年ずっとお休みして草をはやしていた畑です。生き物もいっぱいいます。
2021年3月から、福島大学の金子教授の土壌生態学のゼミを受講しました。3回目は、農業に近い話で、「省耕起」というキーワードが出ました。質問したところ、その1つの方法として「耕すところと耕さないところを作る」がありました。耕さないところは、ミミズや菌根菌など土壌生物が残る場所になります。
という話を聞いたばかりだったので、マルチを張るためにトラクターで畑を耕すときに、わらを敷くところは耕す必要がないのではと思い、実践しました。
マルチを張る部分だけ耕起してみる
マルチを張り、敷き藁をして、トマトの苗を定植
支柱が不要なので、風でトマトが翻弄されないように防虫ネットで防風する
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