12月16日、種採り用に松島新2号白菜、聖護院大根、練馬大根の母本選抜と植え付けをしました。去年までは11月中に行うようにしていたのですが、忙しさで間に合わず、12月の厳寒期に入っていましたが「えいや!」とやってしまいました。12月1月は、厳寒期で根が張りづらいので、中には12月1月を避けて、2月に入ってから植え付ける種取り農家さんもいます。
まずは新松島2号白菜です。今年は、土づくりがうまくいかず、生育がよくありませんでした。理由は大きく2つあります。
1.ソルゴー緑肥をすき込むのに、7月下旬から8月にかけて3回以上耕耘すべきです。が、他の作業もあって、ハンマーナイフモアで粉砕した後にすき込むまでに時間が空きすぎ、ソルゴーが再生してしまったり、耕耘も2回しかできず、しっかり分解させることができなかった。
2.春にブロッコリー1畝、山東菜2畝花咲かせて種までつけてしまったところは、養分を吸い尽くされたようです。ソルゴー緑肥にもしていないので、その3畝分は極端に生育が悪く、かつシンクイ虫も発生しました。
こういうときこそ種採りを。どうにかよく育ったものを10株選びました。「食べたいー!売りたいー!」と心の中で思いつつも、来年以降の強い白菜のために。今年の工夫は、土をできるだけたくさんつけて掘り上げること。11月にキャベツの母本選抜したときに、土をいっぱいつけたものは、その後も元気です。土がとれちゃったものは、くたっとなっています。
白菜は、ヤギの畑の北端に植えました。ヤギの畑の北側は道路に面して、北、西、東隣は茶畑です。アブラナ科の花粉は遠くからも飛んできますが、ごく近くにはないので交雑が少なくなります。ヤギの畑、30m離れた真ん中あたりには、紅芯大根の母本を植えています。大根と白菜は交雑しますが、開花時期が異なるので交雑も少ないと思います。(白菜が3月ごろで紅芯大根は4月ごろ)
たぬきの畑では、練馬大根を全部抜きました。すでに12月上旬にたくわん用に20本、販売用に10本抜いています。この日もたくわん用にと全部抜いて50本くらいになりました。でも、並べてみると種採りしたくなってきました。ので、いいもの12本選んで、たぬきの畑の隅に植えることに。隣の畑の人が、大根の花を咲かせませんようにと願って。
最後は聖護院大根です。小島農園では、早生で小ぶりな源助、晩生で貫禄のある三浦大根を育てています。1月まで畑に置けるらしいので、今年は聖護院大根も育ててみました。ゆっくり育っていて、まだ小さいのですが、泣く泣く?大きいものから10本抜きました。本当は、1月に出荷するときにいっぱい抜いた中からいいものを選ぶべきなのですが、1月だと寒すぎて、畑もはやく片付けたい氣持ちがあったりと、この時期に「えいや!」とやってしまいました。
アブラナ科は交雑しやすいので、種採り用の場所に工夫が必要です。聖護院大根は、くまの畑の南端にしました。くまの畑の南端、となりの空いた土地でからし菜っぽい花が咲いていますが、大根の方に交雑することはほとんどないので大丈夫でしょう。それにしても、小島農園の畑でも一番やせているところ。大丈夫かな?少しで暖かくと、わらも敷くことにしました。
今年は、みやまこかぶ、紅芯大根、黒田五寸人参、チンゲン菜、中生成功甘藍(キャベツ)、かつお菜の種採りもしています。キャベツの種採り、まだブログにアップしていない!
みやまこかぶの母本選抜と定植
11月26日には、チンゲン菜をりゅうの畑に植えました。りゅうの畑の近くもアブラナ科ない!と思って。なんと、玉ねぎとにんにく用のマルチにどーんと置いちゃいました。相性どうでしょうね。
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