昨日、ウッドチップをまたもらいました。先週ももらったので、4 トントラック 5 杯分のチップが積んである状態です。
よくお問合せを受けますので、ウッドチップの活用方法などをまとめてみたいと思います。
小島農園で入手しているチップのほとんどは近所の材木屋さんからのものです。一口にウッドチップと言っても、業者さんによって材質や破砕処理方法など違いますので、参考程度にどうぞ。
駐車場・通路に
畑の一角に車を停める領域、すなわち駐車場を設けていますが、そこにチップを敷いています。また、畑の中で作業用の通路を固定してあり (耕耘もしない)、そこにも敷いています。
第一の利点は、降雨時にぬかるまないことです。スリップして車が動かなくなることがなくなります。土を練ってしまう心配もありません。人も気軽に歩けます。汚れませんし。通路では作物の根が伸びてきている可能性がありますが、それらを傷める心配も少ないと思います。
強風時に土が飛ばされないというのもメリットです。表土がロスしない、というのもありますし、土ぼこりが立たない、というのも見過ごせないメリットです。貴重な資源である土を飛ばさず、また、近隣にも迷惑をかけない、ということで。
防草の効果もあります。チップも徐々に分解されていくので完全に草を防げるわけではないですが、それでも除草の手間は大幅に減らすことができます。防草シートを使いたいような箇所で使うといいと思います。小島農園でも、この夏除草に苦戦した、隣接する畑との際に 1m 幅くらいで敷くといいかな、と考えています。
これらの効用を考えた場合、7 ~ 10cm 敷きたいところです。5 cm でもそこそこの効果は得られますが、それより薄いとメリットが長続きしません。
ハウス内に
ハウスの中に敷くのも効果的です。先に挙げた駐車場・通路における利点と同じ利点が得られます。
ハウス内の場合、土をむき出しの場合に比べて、下にものを置いても汚れない、というのもメリットです。まあ、洗った野菜をうっかり落とすとチップが付着しますが … (まあ、下が土だった場合、どっちにしろ洗った野菜は汚れますが)。
ハウス内が埃っぽくならない、これはかなり有効です。やったことはありませんが、乾燥がひどいときにはかるく散水してもいいんじゃないでしょうか。
厚く敷くと保温効果もあります。これは気相ができることで地面からの冷気を遮断するというのと、チップ自体が発酵する際の熱が出るというのがあるのではないか、と思います。
小島農園では、夏野菜の育苗に、温床を用意せず、二重ハウス + チップ冷床、で行けるメドが立ってきました。二重ハウスは、育苗ハウス内に幅 3.5m、高さ 2m 程度の簡易ハウス(大きなビニールトンネルとも言える)を設けるものです。
なお、チップは野積みしておくとすぐに発酵が始まり、翌日には掘ると湯気が出てくるくらいです。落ち葉の代わりにチップで温床を作ることも可能です。落ち葉よりも温度は低め、発熱期間は長め、じゃないかと思いますが、検証したことはありません。
その他の話題
チップを持って来てくださる業者の方の話によると、畑に投入する農家さんも少なくないとか(たぶん、そっちの方が多くて、うちの使い方がレアケースかも)。堆肥化してから使う場合や、土壌改良剤としてそのまま使う場合があるんでしょうね。
あと、チップを敷いたときのデメリットが一つ。それまで裸足で歩き回っていた長男が、「痛くていやだ」と言うようになりました。ハイハイの時期からチップが敷かれていた次男は、平気で裸足で走り回っています。
コメントを残す