畑で自然栽培仲間に、小島家のこどもの普段の様子について聞かれて、つい日常のことですぐに返事できなかったのでまとめてみることにしました。
小島家では、家族みんなで畑にいる時間がほとんどです。
4月からは、大人が朝食を食べるのをやめているので、朝6時~8時に、なおちゃんが朝と昼のおにぎり作り、水とお茶準備など、丈ちゃんが洗濯をすませます。こどもたちは6時~7時くらいに起きて、8時までにおにぎりを食べます。もっと早く出かける場合は、朝ご飯が畑のこともあります。8時に出かけるまでの間、こどもたちは、最近は折り紙やお絵かき、字が読めるようになった長男は本を読んだり。家には、つみき、Brioのレールセット、ブロック、トミカなどがあるので、それを広げることもあります。最近は、長男が毛糸を編むのもはじめたり、時にはなみ縫いの刺繍をしたり、ぞうきんを塗ったり。
小島家にはテレビがありません。長男が生まれる頃に、ちょうど映りが悪くなったテレビを廃棄しました。テレビは、たとえニュースといえども日常的でない悪いニュースばかり流すので、こどもにはよくないと思っています。テレビの代わりに、できるだけ絵本を読むようにしています。落語絵本にはまった時期もあり、長男は落語が上手になりました。例外的に、図鑑の付録のCDは見ていいことになっています。それでも、映像は少なめがいいと感じていて、多くても1週間に1回としています。「テレビに子守をさせないように」と子育て本で読んだことがあります。ほんと、テレビがないと、こどもと話す時間が多いです。小島家は、父も母も話好きなので、こどもたちが質問すると、結構しっかり答えます。この話をする時間って、とっても大切だと感じています。
畑では、勝手に遊んでいます。2歳9か月になる次男の最近の楽しみは、コンテナカートや一輪車を押すこと、水遊びが一番。他にも、いろんな農具をおもちゃに遊んでいます。いつの間にか、カエルも捕まえられるようになっていました。もうすぐ6歳になる長男は、よく創作活動をしています。楽しいことだと、集中して1日中遊ぶこともできます。そんなときの目はキラキラしています。暑くなってきて、裸足になって畑を走り回り、土に転がったりするのもとっても氣持ちがよさそうです。そして、こどもが二人いるのもいいなと思います。一緒に遊んだり、喧嘩してみたり、別々に遊んだり。たまに親を呼びますが、ほとんど手がかかりません。
今日、長男が「役立たずになりたい」と言ってびっくりしました。そんな言葉が似合うほど、彼は役に立ちまくりなのです。最近紙コップで苗の根元を守るようにしているのですが、紙コップをカッターで切ります。これも「やるよ」と言って手伝ってくれたり。さつまいもの苗を植え始めたら、「やるー」と手伝ってくれたり。20mの畝の両端で何かするときも、手伝ってくれると助かることが多いです。最近好きなお手伝いの一つが、里芋の芽が出てきたところの黒いマルチシートの穴をあけてあげること。苗の定植もかなり上手になりました。
畑仕事は手伝うだけでなく、主体的に何かやるのもいいと思っています。去年の春にラディッシュの種まきから、除草、収穫、販売までを任せてみました。販売できたものは、彼の稼ぎになります。夏にはミニトマトを2種類8本任せました。秋にはラブリーキャロットというミニ人参を管理してもらいました。今年の春は、ハウスで自分用のラディッシュを栽培してみました。これは、次男もできそうなので、次男用のラディッシュも用意しました。この夏は、ひまわりと島人参、そして大玉スイカを予定しています。
3か月になる長女は、1か月になってから畑暮らしスタート。少しは気遣っているけれど、すっかり日焼けしています。授乳時間、昼ご飯の時間など、赤ちゃん時間があるのですが、泣き泣きタイムというのもあります。どうしてもやりたい仕事があるときは、泣いてもらうしかない時間。その代わりではないですが、家で家事をするときは、おんぶしてふれあい時間を作ってます。農作業のときは、屈むことが多くて、おんぶしても苦しいようなので、あんまりおんぶしません。
長女が畑に出たばかりの1か月の頃は、3時を目安に家に戻っていたのですが、最近は5時が目安になりました。8時から5時まで畑にいると、みんなくたくた。家に帰って夕ご飯作って食べて、8時には眠ります。夕ご飯を作っている間に、こどもたちは遊びます。長男は、楽しい日には日記を書いたりします。おいしいご飯のときは、メニューを書いてみたり。
こんな暮らしをはじめてみて氣がついたのですが、ほんの60年くらい前までは、大半の日本人がこんな暮らしをしていたのではないかと思います。農業をはじめて1年目、近所の70歳を超える方が声をかけてくれるときに、「俺たちのこどものころのようだ」と言っていたものです。
テレビがなく、ゲームがなく、保育園にもいかず、親と一緒に一日畑にいて、あれこれ遊んで手伝って。一日外にいるから、夜はぐっすり眠って。6か月から畑暮らしをしている次男は、夜泣きをしませんでした。長女も、夜は1,2回起きておっぱいを飲んで寝ます。
長男は来年小学校。行かなくてもいいやと思っていますが、ひとまず行ってみるといいと思っています。自分で決めるのが大切かと。団地の子たちがたくさんいること、同じ組になるかわいい女の子がいることなどから、結構氣に行って通ってしまうのではとも思っています。長男が小学校に行ってしまったら、次男がちょっとつまらなくなるかな?長女がはやく遊び相手になるといいな。
最後に兄弟についてちょっと。思いがけず第3子を授かり、こどもが3人になってみると、やっぱりこどもは宝だと思います。そして、兄弟がいることが、こどもたちへの一番のプレゼントではないかと思います。
世間の常識に囚われず、自分が氣持ちがいいと思える暮らし、こどもがすくすく育つ環境、これからも模索しながら選んでいきたいと思います。
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