スナップエンドウが旬を迎えています。旬はたったの2週間ほどです。
市民農園3年3回、農家になって2年2回目、ようやくたくさん収穫できました。今年は当たり年なのかな?とたけちゃんと話しました。霜も少なく、3月に強い風もそれほど吹かず、豌豆(えんどう)がすくすく育ったのではないでしょうか。
小島農園では、スナップエンドウを100g200円を目安に販売しています。それでも、農協で販売しているのがあんまりにも安いので、今年は250g 400円にしています。それでも、お渡しするときに1袋「400円ですけど大丈夫ですか?」とちょっと「高いけど大丈夫かしら?」という氣持ちになってしまいます。
なぜ、100g 200円なのか?小島農園の思いを伝えてみたくなりました。
豌豆は、11月に種まきします。すっかり寒くなった頃なので、芽がでるかドキドキです。鳥に食べられるかもしれません。その後も寒さで枯れるところもあったりと、3月にぐんと勢いがでるまでドキドキです。4月に入って支柱を立てます。風に弱い豌豆が倒れないようにしっかりと。風で折れて、または霜で枯れてしまうこともあります。5月に入り、急に豌豆は実をつけます。写真のように15mくらいの長さで2列栽培しています。途中枯れてしまったところがあるのでまだらです。それでも2,3日おきに、2kg収穫できます。
豌豆がいっぱい実っている写真は、種取り用の豌豆です。一番生育がいいあたりを「種取り用」にして出荷しないようにします。自然栽培だと、この種取りする手間も、スナップエンドウの金額に含まれています。去年は、よく育たなかったので、ほとんどを種取り用にしました。
畑にいる期間も11月から5月末までと、他の野菜に比べて長いです。小松菜は、早いものでは1か月半です。これも、安売りできない要因です。また、豌豆はマメ科ではありますが、やせた土地では育たずに、土づくりも大切だと感じています。(土づくりにですが、肥料を与えない自然栽培なので、小島農園ではよく畑を休ませます。1年1作のことが多いです。)今年の豌豆も、一番いい畑を選んだところよく育ちました。自然栽培の土づくりまで含めたら、また豌豆が安売りできなくなってしまいます。
と、本来なら100g200円でも安すぎるのですが、自分ならいくらまで出せるか?そして、自然食品店ではいくらで販売しているのか?という2つの物差しで、金額を決めました。
みなさん、豌豆はおいしくって大好きだと思います。そのおいしさに見合った金額で買ってもらえれば、また来年も豌豆をいっぱい作ろうって氣持ちになります。どこでも安く売ってるから、安くないと買わないわってお客さんばかりだと、自家用だけ作るかって思うようになってしまいます。
作物の値段って、本当に難しいです。「コストに見合った金額」って言われますが、そしたら人参なんていくらになるんだろう?除草がすんごく大変です。ゴボウも掘るのがすんごく大変です。
市場価格という言葉がありますが、これまたあり得ないくらい安すぎる値段で驚きます。そして、価格の乱高下することにも驚きます。お野菜を届けに行って、「今年は野菜の値段が高いの」と言われて驚くことがたまにあります。畑には青々した野菜がたくさんあるからです。なので、市場価格は、参考にしていません。
野菜が高くて買えないわと思っている方は、ぜひ小島農園に来て、畑仕事を手伝ってみてほしいと思います。お野菜づくりにどれだけ手間暇かかるのか。逆に、安いと感じるようになるのではないでしょうか。
私は、昨年から農業を始めました。5月3日からスナップエンドウの収穫を始めました。
思ったほど多く収穫できません。サラリーマンの平均時給に比べ農家の時給はあまりにも低いと思います。野菜の価格がもう少し高くていいのではないかと感じます。美味しくて安全な野菜を作るにはコストと手間がかります。
中山さん、この投稿は6年前の投稿ですね。
最近は、スナップエンドウの値段はこれと決めてしまって、他の比べることがなくなりました。うちの味にうちの値段。お客様も値段と品質に満足してくれています
サラリーマンの収入と農家の収入を比べることは、あまり意味がないのではと思うようになりました。お金はあれば便利で、農業を続けるにも必要なものですが、農業にはお金に換えられない素晴らしさ、幸せ、つながり、やりがい、たくさんのものがあります。生きていくのに必要な分だけお金があればよく、それは年間100万円くらいかもしれないと思います。
自分が納得できる農業ができて、それを求めるお客さんに出会えれば、幸せが増えると思います。いろいろ考えて、試して、頑張ってください。