台湾の「日本小麦見学団」が来園しました

台湾の「日本小麦見学団」が、こともあろうか、小麦栽培2年目の小島農園にやってきました。

ご縁とは面白いものです。日高市のCafe日月堂さんにライ麦粉を納品しているのですが、日月堂さんのライ麦パンが、「阿里山Cafe」でも販売していて、阿里山で働いている方が、ライ麦を作っている小島農園を知ったそうです。その方の旦那様Yさんが、「日本小麦見学団」のツアーをボランティアで手伝っていて、小麦栽培農家を探していて、小島農園を氣に入ってしまったということでした。

台湾では、以前国産小麦があったのですが、戦後アメリカからの小麦が入ってきて、国内の小麦生産がほとんどなくなってしまったそうです。国内の小麦を復活させるため、台湾の農家さんが生産をはじめたようです。台北、台中、台南、あちこちの農家さんが今回参加されていました。

ということで、パン屋の団長、農家、製粉会社、生協の方、台湾の公営放送の方などなど、17名の方がバスに乗って小島農園にやってきました。2反5畝の小麦&ライ麦畑をご案内しました。後で聞いたのですが、農家の皆さんは、有機栽培で小麦を育てているとのことです。小島農園の種まきは、なにもしていないで収穫に至るところにも興味をお持ちになったようです。

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日本小麦見学団のみなさん

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通訳の方のシャツが素敵!

小麦のあるヤギの畑からは、営農組合の小麦も見下ろせます。営農組合のこともご説明したら興味深そうに聞いていらっしゃました。平松・芦苅場の12町ある田んぼは、地権者90名以上もいるのをまとめて、1枚が4反の大きな田んぼに転換しました。すべての地権者を説得しないと実現しない大事業だと思います。その後、営農組合を作り、トラクター、田植え機、コンバインなどの大型機械を購入して、みんなで共同利用することも、なかなか大変なことだと思います。それを実現している営農組合、本当に素晴らしい!尊敬するみなさんです。

小麦の畑で、「このくらいの草の草取りはどうしている?」という質問があったので、「小麦畑では、もうすぐ収穫なので、そのくらいの小さい草は除草はもうしないけれど、他の畑ではするので道具を紹介します。」と言って、穴あきホーの紹介もしました。小さいうちに、これで掻くようにしていると説明したら、何人かが興味を持って除草してくれました。穴あきホーや三角ホー、興味を持っていたのが意外でした。台湾では、どんな道具で除草するんだろう。ちょうど、通路に置いてあったハンマナイフモアも写真撮っていました。台湾の農家さんは、円盤状のモアを利用しているとのことでした。

そうそう、「種採り用の大根」も紹介することができました。小島農園では、だいたい種をとって野菜を播いているんですよと。それと、台湾の公営放送の方は、自然栽培に興味をお持ちになりました。自然栽培の需要が高まっていることと、自然栽培の農家さんが増えていることをもう一回話してくださいとビデオの前で話しました。

あっという間に時間が過ぎ、9時から1時間の予定が、2時間弱の滞在となりました。最後に、いろいろなお土産もいただきました。台湾の言葉と日本の言葉、直接話ができないもどかしさがありました。もっといっぱい話ができたら、面白かったなー。もう少しと思う話を、メールにまとめてお送りしたいと思います。

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背中を借りて、旗にサイン

尚、事前に次のような自己紹介を送りました。

小島農園の紹介

小島丈幸 43歳 前職はSystem Engineer
小島直子 38歳 前職はSystem Engineer
こどもは、7歳、3歳、1歳

2013年春に農業をはじめました。いろいろな野菜を栽培して、個人宅へのお野菜セットをお届けしています。現在50件くらいのご家庭と契約しています。お問い合わせが多いけれど、なかなか生産が追い付かない状態です。

畑は15ha ほど。野菜のほかに、大豆、麦、米なども作っています。肥料を使わない栽培方法なので、大豆や麦を作ることで土を豊かにしたいと思っています。

飯能では、昔はソバ、大豆、麦、陸稲を輪作していたそうです。200年以上前からうどんを食べる文化があり、今でも車で1時間のところに製粉所が残っているのがありがたいです。小島農園のすぐ南側には、営農組合の畑が120haあり、米、大豆、麦を輪作してます。営農組合の小麦を農協へ販売する価格は1kg40円と米が1kg
300円に対してとても安いそうです。補助金が100円出るそうですが、それでも安いです。尚、小島農園では、個人への直接販売では小麦1kg
600円を考えています。

2015年には、小麦40kg、ライ麦200㎏、大麦20kgを収穫。小麦は30kgを乾麺にしてもらいました。栃木県に30kg単位で製麺してくれるところがあります。ライ麦は、2件のパン屋さんに約150㎏ほど販売しました。1件は玄麦のままです。ライ麦粉をつくるために、ドイツ製の電動石臼を購入しました。挽きたての香りが素晴らしいです。(Komo社のFebibus21)
大麦は製粉所で丸麦にしてもらいました。今年は小麦粉を販売する予定で、この製粉所にお願いする予定です。

今年は、小麦の作付を増やしました。小麦粉、乾麺などで販売予定です。お野菜セットをお届けしているお客様が喜んでくれると思います。大豆も味噌用に使いたいというお客さんが多いです。市内の納豆屋さんに納豆に加工してもらい、販売していますが大人気です。

小麦は、11月~12月上旬にかけて種まきをして、収穫までほとんど何もしません。無肥料無農薬でも収穫できています。近くに営農組合の大きな畑があるためか、スズメの被害も軽微です。

カテゴリー: つながり

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