「SHO Farm不耕起再生型農業実践報告会」を視聴しました

楽しみにしていた「SHO Farm不耕起再生型農業実践報告会」を視聴しました。2023年3月に開催されたものを1年たってみました。
Youtube動画だったので、途中で止めたり、戻ったりして、じっくり見れました。

Sho Farmの仲野翔さんと仲野晶子さんが発表されていました。
(奥様は筑波大学で土壌化学を研究されていたそうです。)土壌の詳しい話がたくさん出てきて面白かったです。

初めに紹介された日本土壌インベントリーが面白い。自分の畑のある地域がどんな土なのか?日本全土の土の種類が分かります。
https://soil-inventory.rad.naro.go.jp/

緑肥について、海外の論文が紹介されていたのがとても嬉しかったです。
ミネソタ大学2009年の論文は、7haの土地に9m×9mの168の区画を作って、18種類の種からランダムに抽出した1、2、4、8、または 16 種を各区画に植えた。毎年バイオマス量を1年ごとに10年間計測。8種類を超えるとバイオマス量の増加量が緩やかになる。マメ科を混植したものがバイオマス量が増える傾向があり、特にルピナスで顕著。
Agricultural and biofuel implications of a species diversity experiment with native perennial grassland plants

ShoFarmさんで利用している冬緑肥、春緑肥、夏緑肥の種類もありました。
うちでは夏の緑肥に力を入れています。ひまわり、黒千石豆、ソルゴーは使っていますが、ほかにクロタラリア、ギニアグラス、えびす草、アブラナなど使ってるそうです。
えびす草は、うちでも播いたことがあるはぶ草ですね。これから緑肥に追加しようと思いました。
うちは冬は緑肥じゃなくて収穫する小麦とライ麦でいいかも。夏野菜を作る場所はやはり邪魔にならないヘアリーベッチがいいなって思ったり。
小麦を収穫する畑にヘアリーベッチが残ると、小麦の収穫時にヘアリーベッチが混じって困るので、畑によってはヘアリーベッチ禁止だったりします。それは、ShoFarmさんとうちの作ってる作物の違いがあるなと思いました。
ちなみに、インドでは農民の知恵で9種類の作物を混植する方法があるそうです。

不耕起再生型農業では、土を裸にしないことが大切と言われていて、ShoFarmさんは草積みをよく実践されていると思いました。
去年うちでも、田畑の周りの畔や土手の草刈りして、ナス、きゅうり、ネギなどに草を積んでよく育ちました。
ナスやトマトでは冬緑肥ミックスで麦類が切った後に再生して大変だったと言ってました。

農福連携で週に数回きていただいている話もありました。質問コーナーでは具体的に年間の支払金額まで!
草積みは、草を畑外からもらうことができても、やはり人がいっぱいいないと畑に広げるのが大変ですよね。

土壌断面観察と土壌診断の考察も面白かったです。
ShoFarmさんの3つの畑は、どれも造成地で、耕作放棄地からの経歴が違うそうです。そのまま耕作放棄地の畑と、堆肥を与えて緑肥を栽培した畑と、有機栽培をしてから草積みをした畑。土壌断面では土が育っている様子がわかります。(土壌診断で、ずっと耕作放棄地の畑でもPHが適性値だったのでいい土を入れたのかなとも思いました。)

クリーンシーダー(播種機)のアタッチメントで不耕起にも対応できるものがあってTP1000Dでした。あまり直径3㎝くらいの太い残差があると使いづらいとも言ってました。ほんと播種機って、植物残差に弱いのがネックです。

栽培の事例では、ジャガイモの草マルチに興味を持ちました。自分で草マルチをしたとき、育ちが良すぎて固い芋ができたのですが、どういう原理なのか?青草じゃなくて枯れ草がいいのかなぁ。成功例のヘアリーベッチとカボチャは今年できそうなので真似してみます。ミックス緑肥はだいたい麦がメイン作物の生育を阻害していました。うちではライ麦の残差があるだけでも生育が悪かったのを思い出しました。それが生きていたらさぞ邪魔そうです。草積み+苗もののブロッコリーやカリフラワーがうまくいった事例は、そうだろうなと思いました。緑肥直後の発酵中の土にブロッコリーをすぐ植えるのも近所の農家さんがよくやっています。

玉ねぎのマルチなし、不耕起栽培はやってみようと思います。自然栽培仲間もやっているひとがいるので、いつかと思っていました。

夏野菜+草積み(草マルチ)を多用すると腐植が増えて放線菌が多いほうに傾くのかな?と思いました。
植物がいっぱい生えている全面緑肥のほうが、菌根菌が好きな状態だと思います。

そうそう、
協生農法、杉山先生の著書、菌根菌の小川真さんの本の紹介もありました。

カテゴリー: 土壌研究

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