目をかけて、手をかけることが、やっぱり一番

「小島農園のお野菜はおいしい」と、たくさんの人に言っていただいて、いつも嬉しく思っています。

1年目から、トマト、スイカ、枝豆、水菜、などなど、「すごくおいしい」と言っていただいて、土づくりもしていなかったので「畑のおかげだね」とありがたく思っていました。2年目も、無事、おいしいお野菜が育っています。自然栽培のお野菜ばかり食べているお客さんからも、「小島さんのさつまいもは違うわよ」なんて言われて、自分たちは、特に何もしていないないのに、なんでだろうな?とよく思っていました。

その答えの一つを見つけました。

今年は、3月から「畑に行こうよ!」という野菜を栽培するイベントをしました。こどもが畑で遊ぶこと、食べることに重点を置き、野菜づくりもできたらいいなと思ったのです。野菜づくりは、家庭菜園でもできるようにと、そして自分たちで全部管理するように、失敗からもいろいろ学ぶことがあると、私たちはあまり手を加えないようにして、販売用とは少し違った栽培をしました。

小さなこどもと一緒だから、そして2週間に1回のイベントだったので、なかなかお野菜の管理ができなかったです。適期に種まき、植え付けができなかったり、除草が遅れてしまったり、収穫時期も早かったり、遅かったり。先日は、掘り残したサツマイモを12月に入ってようやく掘りました。霜で傷んで、外見が形がいいものも中は食べられない状態になっていました。

同じ畑で育てても、生育が全然違うのです。ナスやトマトの樹勢は驚くほど。味ももちろん変わってきます。「畑だけではない」というのがよく分かります。やはり、目をかけて、手間をかけて、適期に必要なことをしていくことが、お野菜が元気においしく育つのには大切なのだと思います。

ちなみに来年は、「畑に行こうよ!」区画も、心を配れるような作付にしようと思います。

おまけですが、野菜がおいしくなるには、やっぱり波動みたいなのもあると思います。それは、「愛情」という言葉にもなるかもしれません。小島農園のお野菜は、私たち家族の気持ちが伝わって、一味違うんじゃないかなと。特に、こどもがいつもちょこちょこしているので、いまどき珍しい、こども風味の味になっていると思います。それは、昔懐かしい味かもしれないなと。

カテゴリー: 栽培
One comment on “目をかけて、手をかけることが、やっぱり一番
  1. たけさん より:

    「畑と種の力で美味しい野菜ができている、我々は単なるサポートしかしていないし、その影響力は限定的だ」そう考えていましたが、同じ畑、同じ種を使っても、作業の適期をちょっと逃すと収量、品質が全然違うことがよくわかりました。これは大きな知見です。
    ここから二つ、思うことがありました。
    一つ、偉い方には渋い顔をされるような草管理でしたが、美味しい野菜をそれなりの収量で作ることができる程度には、適期に作業ができていた、ということ。言い換えれば、あれくらいの草は収量、品質にはさほど問題がない、ということです。(近隣畑への迷惑、景観の低下、というような別の問題はあるかもしれないけれど。)
    一つ、小島農園の野菜の品質と収量、まだまだ伸びしろがあるんだろう、ということ。適期の見極め、および適期を逃さずに作業をする「段取り」、これは「研鑽する心もち」を持ち続ければもっと上手になると感じています。

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