今年は11/29に強い霜が降りました。0度になったかな?葉っぱが白くなっちゃいました。
今年はよく育った松島新2号白菜
2017年、2018年と失敗続きだった松島新2号白菜が、今年はよく育ちました。
2017年の失敗は、
1.夏の緑肥エン麦を実らせてしまい、種を無数落としてしまいました。9月に耕耘して白菜の種を播いたのですが、エン麦もいっぱい生えて直播した白菜が負けてしまったから。(ちなみに、生育の早いタケノコ白菜は同じ条件でエン麦に勝ちました。)
2.種採りした白菜が交雑しすぎていたから。
2018年の失敗は、
1.苗で植えたものは、活着が悪かったためか、アブラムシにたかられて枯れたものが1/3以上あった。
2.直播したものも生育がいまいち。連作していたキツネの畑の地力が下がったためだと思う。夏の緑肥の大豆とソルゴーの生育も今までで一番悪かった。
3.12月からハクサイダニが蔓延して、1月に次々と枯れてしまった。これも連作したのでハクサイダニが増えたと思う。(夏に太陽消毒などすれば消えるようだが、それはしていない。)
2019年成功の要因
2019年は冬野菜がはじめてとなるリスの畑です。水はけがいい畑です。桑畑だったので抜根してから、「畑に行こうよ!」イベントなどで3年使いました。なんとなく地力が落ちたと感じて、10月までに片付いた半分にヘアリーベッチを播いて約1年休ませました。残り半分は春から枝豆を育てました。前作がヘアリーベッチと枝豆とで大きな違いはありませんでした。
白菜は、本当はもっと地力が高いウシの畑に定植する予定でしたが、長雨でウシの畑はずぶずぶとなりトラクターが入れずに、リスの畑に定植しました。実は、ウシの畑に直播した白菜の育ちが悪いんですー!長雨でずぶずぶとなって根っこがよく育たなかったみたい。雨のおかげで、リスの畑に植えることができてよかった。
小島農園では、冬はマルチシートを使いません。就農1年目で白菜やキャベツを育てたときに、腐植に富んだ畑だったおかげで、マルチシートを使わなくてもよく育ったからです。夏のように草がいっぱい生えることもないですし。
良く育つようにと条間をゆったりしています。防虫ネットを張るために、畝幅60㎝通路60㎝なので条間120㎝と広々しています。
今年は防虫ネットを外すタイミングもよかったです。11月下旬から急に寒くなったのですが、その頃にネットを外すことができました。急に寒くなる頃に、温かいネットの中にアブラムシが入ってくるからです。少しタイミングが遅くなった水菜は、アブラムシ天国となり、収穫できなくなりました。今年はアブラムシがついた白菜が比較的少ないです。
今年まいた種は、今年自家採種したものです。キュウリネットパイプと防虫ネットを利用して、交雑を防ぎました。
ひどい交雑はありませんが、少し交雑しています。ちょっと小松菜が混じったかな?と思うものがあります。
前回種取りしたときは、大根と交雑したり、小松菜と交雑したりと、交雑したものの方が多かったです。その種は諦めて、また種を購入して種採りをし直しました。
こんな白菜も!
白菜の値段、小松菜の値段
小島農園では、白菜を2kg1000円で販売しています。本当は2kg2000円で販売したいのですが、さすがに高すぎるかなと思って、ギリギリまで値下げして2kg1000円にしています。
比較に小松菜は200g200円で販売しています。2kg2000円です。白菜より小松菜の方が作りやすいのに、どうして白菜の方が安くなるんだろうって、農業1年目は価格に悩みました。今は、くいっと収穫して1000円で販売できるなら十分だって思っています。小松菜を2kg収穫するのは大変なんですよね。
白菜は8月下旬に苗作りをしました。直播もできますが、苗の方がよく育ちます。毎日水やりして、失敗するとシンクイムシで全滅することもあります。キスジノミハムシに穴だらけにされた年もありました。
様々な虫がいるので、防虫ネットを張ります。防虫ネットは高価で、防虫ネットを張るのも結構大変です。防虫ネットをしても、ネットの中でシンクイムシやヨトウムシが繁殖してしまうことがあります。今年はこれが皆無でよかった。ちょっと工夫したんです。
白菜は、施肥するとぐいぐい大きくなります。施肥をしないと大きくするのが難しいです。白菜の根っこが元氣に伸びて、土の中の微生物と栄養の交換をいっぱいするとよく育つんです。土に微生物がいっぱいいる元気な土づくりが必要なんです。小島農園では、そのために緑肥を使ったり、畑を休ませたりしています。
飯能の農家仲間さんに、ブロッコリーとトウモロコシを作っている方がいます。春にトウモロコシを播いた畑に10月にはブロッコリーを定植していました。切り替えの早さに驚きます。自然栽培だと、年に1作が多いです。1つ植えた後にすぐ次を育てると育たないことが多いからです。(ただ、枝豆のあとは大丈夫です。)緑肥とか休ませている時期の草刈とかも考えると、やっぱり手間が多くかかっています。
水戸赤ひげねぎ
市民農園時代から、水戸赤ひげネギを育てています。甘くておいしです。葉っぱもやわらかいです。
ネギは、なかなか上手に育てられない野菜の一つです。ある年は、田んぼだったところで育てました。畑が元気良すぎて、草に埋もれてネギが消えました。ある程度痩せている畑の方が、草の管理が楽です。ただ、ネギの育ちもそこそこになります。
2018年3月に播いたネギ、8月上旬に定植しました。2019年2月にぐっと太くなり、素晴らしいネギを出荷することができました。今年も3月に播き、7月下旬に定植することができました。このネギはよく育っています。ちなみに、10月にクローバーを播きました。
4月頃には、ネギの植え替えをします。植え替えたネギは毎年生育がいまいちです。葉っぱがよれよれになるものが多いです。12月に入って、よれよれ具合が減りました。
太くならず、どんどん分けつしてしまう株もあります。どうすれば分けつしないで太く育つのかな。土の状態かなとも感じています。
4月に植え替えたネギは、6月、8月、9月と機械で土寄せをします。ネギに土がかかりすぎる場合があり、それがネギの負担になっているとも思います。忙しくって、一つ一つ土をどけてあげられないのが問題でしょうか。以前、小さめの区画で青山仙本ネギを植えたときは、鋤簾で土寄せしたためか、よく育ちました。
10月以降に土寄せすると、冬の間に表土が露出して、乾燥した土が強い風邪で飛ばされてしまいます。9月の土寄せで終わりにすると、草が生えて冬の間表土を覆ってくれます。土が雨で固く締まってしまうと、ネギの育ちが悪くなると思います。難しいなぁ。
春に植え替えするネギの栽培方法模索中。いい畑で育てるのが一番なんだけど、いい畑はもっと他の野菜を優先しちゃうんですよね。ネギはまあまあの畑でも、まあまあ育つから。
黒田五寸人参
黒田五寸人参は、6月上旬に収穫した大麦の後作です。今年は7月中によく雨が降ったので、7月播きした人参が育ちました。雨が降らない日が続いたとき、潅水が間に合わず、せっかく発芽した人参の一部が消えてしまったのが残念です。
ダイコンサルハムシがいなくなったチンゲン菜
霜が降りてダイコンサルハムシの繁栄が終わりました。
小島農園では、9月上旬にチンゲン菜を20m×2本種まきします。11月下旬には大株になります。
外葉をガシガシ取り除きます。黄色い葉っぱはエグミがあります。途中葉っぱの味がなくなります。さらに中心に向かうととても甘い葉っぱになります。このおいしい部分だけを出荷しています。
タアサイ
タアサイも2019年に種採りしました。2014年に種取りしたときは、自分の畑にはアブラナ科がないように氣をつけたのですが、道路を挟んで向かいの畑にいっぱいアブラナ科が咲いていました。今年は、白菜と同じくキュウリネットパイプと防虫ネットで交雑を防ぎました。風によって割と受粉するようです。交雑は少ないです。
タアサイは寒さの中でも育ちます。12月に入ってもじわじわと育っています。
チンゲン菜を優先して間引いていたら、タアサイの間引きが遅れました。ひょろひょろに育ってしまったタアサイ、今年はダメかな?と思ったのですがどんどん大きくなっています。
農業1年目、9月上旬に播いたタアサイは11月に黄変しました。力尽きたようです。12月に収穫できたのは3回目に播いたもの。タアサイはそんなものかと思っていました。
今は、9月上旬に播いたものがそのまま元氣に12月まで育ちます。いい土を作る、いい畑を使う、育ちがいいと霜が降りても枯れないんだなと思います。
こぶ高菜
2017年から大きく育てられるようになったこぶ高菜。コツは苗を作ることでした。8月にキャベツの苗を作るときに、こぶ高菜も種まきします。
高菜は辛いんですが、それが漬物にすると旨みに変わるんです。お客様にも高菜が好きな人、好きになってくれた人がいて、大物1kg800円でも喜んで買ってくれるようになりました。
種採りをしたこぶ高菜は、こぶがないのも半分くらいあります。こぶがあってもなくても、どちらもおいしいです。食べ方のコツは、刻んでから漬けること。2017年は、白菜漬けのようにそのまま漬けたら全部腐らせてしまいました。白菜より水分が少ないんです。山形のおみ漬けという食べ方もおいしいですよ。
木曽紅カブ
木曽紅カブは寒さに強いカブです。12月から2月の厳寒期にもじわじわと成長します。9月10日ごろに種まきした木曽紅カブが12月に大きくなりました。
小島農園では、冬の寒さに強い野菜が好きです。ビニールトンネルなどで被覆しなくても育つ野菜です。カブの中でも、「みやまこかぶ」や「万木かぶ」は寒さに弱いです。これらは11月までに出荷します。
今年(2019年)種採りしました。無事、あまり交雑せずにすんだようです。
大株に育てたルッコラ、12月にトウを出荷
9月上旬に播いたルッコラが大きく育っています。
ルッコラは1畝を4条で播き、1畝は2条で播きました。4条播きの方は、10月に2条分出荷しました。
その後、他の時期に播いたルッコラを収穫していたのですが、11月下旬からこの大きく育ったルッコラを収穫しています。
2条だったので、まずは1条収穫しました。収穫していると寒いのにトウ立ちしているものがありました。なので、今度は残った1条からもトウ立ちしたものを収穫しています。この寒さでトウ立ちしても凍って枯れるだけですから!
主軸を収穫すると、脇芽がいっぱい出てきます。2週間後くらいにまたいっぱい収穫できます。
10月に播いたルッコラは、ベビーリーフの大きさです。小さすぎるので霜で葉っぱが焼けてしまい、出荷できません。大きく育った葉っぱは寒さに強いなってつくづくおもいます。
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