久しぶりのブログの投稿です。
毎年8月中に葉物の1回目の種まきをしています。関東以外の少し寒い地域では、お盆を過ぎたら秋冬の野菜を8月中に播くと聞いたことがあります。
畑は、2年前に育ちの悪かったキョンの畑です。赤リアスからし菜とルッコラがなぜか、本葉1,2枚で生育が止まっていました。それでもちょうど畑が開いていたから使うことに。前回は9月15日以降播き、今回は8月播き、微生物活性の違いで育ってくれることを願います。キョンの畑は、7月のネギ定植、8月の早生大豆用に5月にヘアリーベッチを播いて準備をしていました。早生大豆を他で播いたので場所が余っていました。
2020年の新しい試みは
、
その1.練馬大根を8月に播く
「伝統野菜を作った人々 阿部希望著」には、古い文献の引用があります。
練馬大根の原種の栽培について、1847年の「教訓滑稽魂胆夢輔譚」の中の「東京府練馬農園解説書 園主 田中宇兵衛」の冒頭を抜粋します。
8月12日に播種、減肥には、米ぬか二石八斗・燻炭六十貫・〆粕六十貫を混合し、下肥二荷を以って湿したるものを用す。
練馬大根、昔は8月播きだったのかと驚きました。11月中旬に母本選抜したそうです。今まで9月10日を目安に播いていたものは12月に入っても細いままのことが多かったので、今年は8月播きに挑戦です。虫害がでるので防虫ネットを掛けます。
その2.白菜を播く
数日前に納豆を配達に行ったとき、もうすぐ90歳になる女性から、「白菜を播きたいのよ。今播かないとなのに雨が降らなくて」という話を聞きました。例年9月1日~3日に播くようにしていたのですが、他の地域では8月に播くとも聞いていたので、結球白菜も播いてみることにしました。
その3.0.6mmの防虫ネットを使う
今年は、0.6mmのサンサンネット100mを新調しました。20mごとに5本に切りました。6月や8月など、暑い時期に種まきをするときは、1㎜の網目ではキスジノミハムシなどが入ってしまいます。育苗用に1本使ったので、残り4本。足りない4本は従来の1㎜の防虫ネットを使いました。
防虫ネットの効能
防虫ネットは、シンクイムシ、ナノクロムシ、ヨトウムシなどを防いでくれます。それだけでなく、強い雨が土を叩いて固めてしまうのも防げるし、泥はねもある程度防いでくれます。
例年、9月10日播きの大根は、防虫ネットがなくてもそこそこ育つので、防虫ネットをしていなかったのです。でも、ここ3年くらい、種まき後の豪雨で発芽不良、生育不良になり、シンクイムシの被害もあり、防虫ネットをした早播きの源助大根との違いが顕著なので、今年は9月10日播きの大根も防虫ネットをすることにします。同じくほうれん草やのらぼうは防虫ネットがなくても育つのですが、やはり豪雨で土が固くなることが多いので、今年は防虫ネットをしようかと思います。
ホワイトクローバーの混植
その他、ここ3年くらいの試みで、育てたい野菜の種と一緒にホワイトクローバーの種も播きました。収穫後もホワイトクローバーが地表を覆ってくれます。
冬野菜の畑は3月下旬または4月頃にハンマナイフで草刈します。クローバーが地表を覆っていると、その後またクローバーが復活して青々します。7月までの土づくりとしてもクローバーはいいなと思います。
1回目の種まきの作付
キョンの畑は、南が高くて北が低く傾斜しています。南(1番)~北(8番)の順で播きました。北になるほどよく育つはずと思っています。
長さ20m、幅80㎝、通路60㎝の畝8本に、
1.(1.0mm)練馬大根 2条
2.(1.0mm)源助大根、紅芯大根 各2条
3.(0.6mm)ラディッシュ4条、小松菜3条、チンゲン菜3条、
4.(0.6mm)カブ3種(みやまこかぶ、日野菜カブ、飛鳥あかねかぶ)各3条
5.(1.0mm)ルッコラ3条、赤リアスからし菜3条、コリアンダー3条
6.(1.0mm)紅菜苔2条、ビーツ3条
7.(0.6mm)山東菜2条、タケノコ白菜2条
8.(0.6mm)松島新2号白菜2条
その他、空きスペース11m×6mくらいに春菊を3条ずつ播きました。
8/23の雨のあとも日照りが続き、もしかして発芽不良、生育不良になるかもと思って、播種機の種を落とす量を多めにしました。クリーンシーダーのロールを一番小さい1粒播きのYを使うところ、2粒落ちるXにしました。
例年8月は20m×4本くらい種まきをするので、今年はずいぶん増やしました。0.6mmの防虫ネットが活躍してくれるか?作物の育ちがいまいちかもしれない畑ですが、夏の暑さで微生物が活発に動いて、2年前より育つといいなと思っています。
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