2022年の稲作まとめ

2022年は4枚の田んぼでお米を作りました。

2013年から2018年までの米作り

お米作りは就農初年度の2013年からやっています。
2013年は川崎の田んぼ2畝。知り合いの方に田んぼを一枚借りました。手植え、手刈りでした。最後はすずめにほとんど食べられました。
2014年から2年は下加治の田んぼ4畝くらいを手植え、手刈りでした。トラクターの使えない湿田で田起しと代掻きが難しかったです。ここで雑草に勝つ「トヨサト」という品種に出会いました。
2016年から今の田んぼの少し上流のツバメ1反を3年。トラクターで田起こしと代掻きができるようになりました。水の張った田んぼにトラクターで入るのはハマってしまうのではとひやひやしました。2条田植え機をもらい受け、ハーベスターを導入して作業がかなり楽になりました。
20017年からツバメの隣のカルガモ1反を2年。

ツバメとカルガモの田んぼはよく育っていたのですが、水が他の田んぼの方の都合で中干の頃に途中で止まってしまう(せっかく除草したのに草が生えちゃう)こともあり、新しく使いやすい田んぼを借りることになったので、畑として使うことにしました。

2022年の田んぼ

田んぼは無理のないように少しずつ増やしています。2021年は面積を増やさず。2022年1.6反増やしました。
毎年田植えが終わるまでは、無事籾が発芽するか?無事苗が育つか?代掻きはうまく行くか?田植えは無事終わるか?と心配ばかりしています。

名前 広さ 品種
ドジョウ  5畝 コガネモチ 2019年から4年目
フナ 1.6反 日本晴 2022年から1年目
コイ 1.5反 ササニシキ 2019年から4年目
ナマズ 1.7反 トヨサト、神丹穂、日本晴、ササニシキ、銀坊主 2021年から2年目

4月29日籾播き

毎年恒例の4月29日の籾播きに、今年もたくさんの人が手伝いに来てくれました。

池に4日くらい浸けて発芽モードにさせた種もみ。

池に4日くらい浸けて発芽モードにさせた種もみ。

籾播き。コンテナ3段で作業しやすい高さにしています。

育苗箱に土を入れて、籾を播きます。

籾の上に土を薄く載せます。厚すぎると発芽に影響します。

育苗

種籾に関しては、毎年いろんな失敗をしています。2022年もやらかしました。うっかりトヨサトを全部もみすりしてしまいました。ダメもとで玄米を播きましたが、発芽率が1割2割くらいでした。
毎年草堆肥を使っているのですが、草の種が混じっているので除草しないとです。今年はヒエの種が多くて取り切れず、一緒に田植えをして後で除草が大変でした。来年こそは土を買ってみようと思います。

育苗スペース。うちの猫が土をほじるのでネットを掛けています。

こんなに雑草が生えてる!

代掻きが終わったら田んぼに置きます。田んぼに置くとぐいぐい育ちます。

田起し

3月に1回、5月に1回田起こしをしています。

1日で4枚の田んぼの田起こし終わった!

2回目の田起しは5月12日に3枚を。コイの田んぼは水の取り入れ口から水漏れして、田起こしできないところがありました。
マコモの植え替えの都合でドジョウの田んぼは田起こしを後回しにしました。

そしたら5月19日にトラクターが壊れて廃車になって、田起こしができないことに。お隣の田んぼの方が水を入れる前に自分の田んぼを耕すときにうちの田んぼも田起こししてくれました。ありがたかった。

畔塗り(あぜぬり)

今年はドジョウとコイの田んぼだけ畔塗しました。私がこどものころは、田んぼはすべてクワで畔塗りしていましたが、農業をはじめてから飯能で畔塗しているのは1枚の田んぼだけです。

畔塗りは、田んぼの水が漏れないようにする大切な仕事です。冬の間、ザリガニなどが冬眠で穴をあけていることがあります。モグラも穴をあけます。コイの田んぼは特に隣との差が1mあるので水が抜けやすいです。他の田んぼは隣が道だったり、同じ高さの田んぼだったりして水があまり抜けません。

コイの田んぼには大きな穴がいっぱいありました。畔をガンガンに踏んで、泥を塗って補強しました。

畔塗職人

新しいトラクターとハローで代掻き

中古のトラクターをすぐに購入できました。今まではクボタのGL23という1990年ごろの型式で30歳くらいでした。頑丈な作りのおかげで就農してから10年活躍してくれました。今回はKL25という2000年ごろの型式20歳になりました。なんと自動水平がついています。今までの耕耘の悩みは、耕耘の最後が凸凹になることだったのですが、自動水平がついているとかなりきれいに仕上がります。そしてトラクターと一緒に代掻き用のハローを購入したので、代掻きも驚くほどきれいに楽になりました。本当にうれしいです。

古いGLは鉄が多くて重かったようで、代掻きをするとかなり田面をえぐっている感じがしましたが、KLは軽量になったそうでえぐっている感じがなくなりました。以前は同じところを2回代掻きで通ると、田植えをしたときに苗が着かずに浮いてしまうこともありました。操作が下手なのかと思っていましたが、トラクターが変わることで問題解決しました。

6月1日 1回目の代掻き、ハローのおかげで大満足の仕上がり

6月1日 1回目の代掻き、ハローのおかげで大満足の仕上がり

6月12日 田植え

田植えは人がいると気を遣ってしまうので、家族だけで行いました。トヨサトは苗作りに失敗したのでこどもたちに手植えをしてもらいました。

コイの田んぼ、畔に穴が空くので水を溜めるのが難しい。田植えにはちょうどいい水加減でした。

長女が補植してくれました。

トヨサトは、田植え機で跡をつけてからこどもたちが手植え。楽しそうでした。

6月12日の田植えは、家族だけでしたが、数日後の補植にまた手伝いに来てくれて、失敗したところにずいぶん補植することができました。

田んぼの補植

たくさんの人が来てくれた除草

田植え1週間後からの除草も、9家族くらいの方が次々と来てくれて、早い人は日の出の4時半から来てくれました。自分たちだけでは、5反の除草はなかなか難しいので、本当にありがたいです。小島農園では、中野式除草機を使って田面をこするように除草します。うちの田んぼは藻が多いので、チェーン除草ができません。中野式除草機は動きが大きくないので藻があっても除草できるのです。7月下旬には、こなぎが残っているもののまあ大丈夫かなと思えるくらい除草ができました。ヒエがちょこちょこ生えていたのは、稲刈り直前までヒエ取りをしてもらいました。

朝4時半集合で除草

こどもたちも早起きして田んぼの生き物観察


水の波紋が美しく、波紋と朝陽が作る景色もとても美しかったです。

水位が浅いところはホソバヒメミソハギやカヤツリグサが増えてしまい、手除草しました。

7月14日 水位が浅くて除草機が使えず、ホソバヒメミソハギがわさわさのところ

水位が浅くて除草機が使えず、ホソバヒメミソハギがわさわさのところ

除草してさっぱり

除草してさっぱり

もち米より高キビに群がったスズメたち

今年はもち米の田んぼの近くで高キビを栽培していました。もち米大好きなスズメが、高キビの方が好きだったようで、高キビを食べつくすまではもち米を食べませんでした!お隣の田んぼの方も、毎年スズメの食害がひどかったのに今年は被害ほぼなしでした。高キビはほぼ全部食べられてしまいましたが、お米の被害がなかったのがうれしいです。

倒れなかったお米

お米は倒れてしまうと収穫が大変になります。バインダーやコンバインに詰まってしまうからです。倒れたところで長雨が続くとかびたり発芽してしまったりすることがあります。ササニシキ、コガネモチは茎が弱いのか毎年倒れることが多かったです。ササニシキは多肥で倒れることで有名です。ササニシキとコガネモチは、2021年もあまり倒れなかった田んぼで栽培したら、ほぼ倒れませんでした。収穫が楽なのは本当にありがたいです。稲わらを夏野菜の敷きわらなどに持ち出しているのも倒れないことに影響していると思います。収量は5.5俵くらいです。

背丈が150㎝くらいの古代赤米の神丹穂は特に倒れやすく、もう5年くらい倒れ続けています。長いお米が倒れると、隣の隣の列まで影響が出るので、収穫が本当に大変になります。2021年から神丹穂が倒れないように、通常条間30㎝のところを60㎝にしています。今年はほぼ倒れませんでした。本当にうれしいです。それでも長い禾や葉がコンバインに詰まりやすいので、すごくゆっくり収穫しました。

はじめましての日本晴と銀坊主

田んぼが一枚増えたので、日本晴を栽培することにしました。ササニシキは甘くておいしくって売れ筋でもありますが、同じ時期に収穫が重なると乾燥が大変なので違う時期に実るものを選びました。

石川県羽咋市の自然栽培農家、和波波Quintetの越田さんにお薦めを聞きました。日本晴が台風にも強くて多収、アミロースが高くてコシヒカリとは逆の性質、米アレルギーの人でも食べれるなどなど、私の好きな特性を持っていたので試してみることにしました。

日本晴は、1963年(昭和38年)に、「幸風」と「ヤマビコ」の交配によって愛知県安城市にある愛知県総合農業試験場で開発・育成されたそうです。1970年から1978年では日本の作付面積の第一位を占めて、栽培が容易で多収性に優れているので昭和後期では最も多く栽培された米として有名だそうです。「コシヒカリ」がでてきてからは作付けは減少していますが、西日本では今でも多く作付けされているそうです。

栽培してみて、日本晴は分けつもよくたくましさが倒伏はせず好きになりました。コガネモチが9月18日ごろ、ササニシキが9月23日ごろに稲刈りするのですが、日本晴は10月10日ごろで時期がずれてありがたいです。味は新米の今はあっさりしている感じが強いです。ササニシキは新米でも甘みが強くておいしさが分かりやすいです。4月ごろに熟成したらどんな味になるか楽しみです。

越田さんから石川県の在来種「銀坊主」の種もみを少しいただきました。試しに畳2畳分くらい作付けしたら、背が高くて野性的な育ちに一目ぼれしました。今年は5㎏収穫出来て種籾にしたら食べれませんが、越田さんの銀坊主がおいしかったので、今後も栽培したいと思っています。日本晴、銀坊主、神丹穂が同じ時期に収穫になります。

収量

ドジョウ、フナ、コイの収量を記録しました。反収は6俵に届きませんでしたが、収穫しやすくてよかったです。自然栽培では1反で6俵が合格ラインと言われています。おいしいお米も6俵くらいがいいそうです。

田んぼ・品種 広さ(反) 収量 反収(俵/反) どじょう・コガネモチ 0.5 168 5.5 コイ・ササニシキ 1.5 470kg 5.2 フナ・日本晴 1.6 495 5.15

新しいフナの田んぼ まとめ

フナの田んぼは、今年3月になり借りることが決まりました。20年くらい田んぼとしては使っていなかったようです。里芋を作ったりされていて、直近2年ほどはきれいに草刈りしてお休みしていました。

5月にクローバーが大きくなりすぎたところで、無理やり2回目の田起こししました。この有機物が稲に悪影響を与えてしまわないか?心配です。

5月6日田起こし

田んぼを平らにする時間がなくて、代掻きをして初めて田んぼが深いところと浅いところがあるのが分かりました。6月3日に1回目、6月8日に2回目の代掻きをしました。

田植えのために水をひたひたにするのも失敗して、水が多すぎる状態で田植えをしたらすごく曲がりました。1日で4枚の田んぼに田植えをしようと急いだのが失敗した一番の原因です。また翌日田植え機を運ぶのが面倒だって思っちゃったんです。

フナの田んぼの田植え。水が多すぎて大変!

きれいに草刈りされていたおかげだと思うのですが、田植え後ほとんど草が生えませんでした。ヒエがちょこちょこ生えたくらい。水が浅いところだけ、ホソバヒメミソハギとカヤツリグサの仲間がいっぱい生えました。この田んぼにはシャジクモが生えていて驚きました。昔の種が残っていたのか?他の3つの田んぼは、同じ水路から水をひいていて100mくらいしか離れていないけど、ここ4年でシャジクモを見たことはありません。日本の水田、沼などには当たり前に生えていた藻だそうで、近年は農薬や水質悪化で姿を消してきているそうです。環境庁のカテゴリーではレッドデータに絶滅危惧Ⅱ類と載っています。

シャジクモとウスバキトンボのヤゴ

面白い生き物がいると思って撮影したらイトトンボの幼生でした。

カテゴリー: 米作り

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