山形で在来作物と種を守り継ぐ人々の物語です。
映画「よみがえりのレシピ」
山形県には160品目以上の在来作物が確認されています。山形県の冬は長いことから、冬場の食料を補う在来作物としてカブや大根、芋、豆等が受け継がれてきました。
山形、なんて素敵なところなんでしょう。大切に種を守ってきた人たち。「種を未来につなげたい」と思い、農業をはじめた私たちにとって、それを実践してきた大先輩達の姿は、とても勇気づけられます。だだちゃ豆のおいしそうなこと。
焼畑農業が現在でも行われているとは知りませんでした。木の伐採からはじまり、焼くための準備、火入れ、「裸足であるけるまできれいにする」という徹底ぶり。そして花さかじいさんのようなカブの種まき。一面にカブが育った光景もとても素敵でした。急斜面でカブを収穫するおばあさん。「待ってくれる人がいるから、続けられる」の言葉も胸に響きます。お金のためでは続けられない。最後の植樹までを、焼畑農家が全部こなすのも、すごいなーと思いました。
フレンチの奥田シェフの存在も素晴らしいです。在来作物を、その個性を最大限に活かす料理方法。おいしい料理のおかげで、たくさんの人が在来作物について知ることになる。そして、焼畑農業を研究している山形大学の江頭先生もいいですねー。特に、奥田さんがおいしい宝谷カブの料理を作った時に、「奥田さんすごいねーじゃないんです。宝谷カブすごいっていうんですよ」というのがよかった。
種を守っている農家、それを次世代につなげる若者たち、おいしく料理する奥田シェフ、江頭先生、たくさんの人がうまく調和したことによって、山形の在来作物が復活してきていると思いました。今、飯能でやろうとしている、「飯能にくれば固定種野菜が食べられる」の活動に通じるところがあると思いました。みんなで連携して、大切な種を未来につなげていきたいです。
そこで、ふと思ったのが、「よみがえりのレシピ」を飯能で上映すること。飯能で、固定種野菜を育てている人たちいます。(飯能在来とはいきませんが。)上映会の後で、固定種野菜の販売会やったら面白そうです。そして、野口さんにもお話してもらいたい。この冬の間にできるだろうか?できなかったら、また来年の夏野菜の頃にでも。飯能では、結構自主上映会が開催されています。今までの主催者達にも手伝っていただきながらなら、私にもできるかもしれない。
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