3月に農業をはじめてから、家族でいる時間がほとんどです。
3月中は、子どもたちもずっと一緒。4月から保育園に通い始めましたが、夕方には畑に来たり、土日も畑に来たり。そして、9月からは長男が保育園に行かずに、畑で過ごすことになりました。
農業をはじめた一つの理由が、「子どもたちに働いている姿を見てほしい」ということだったのですが、一緒に楽しく働けるという思いがけない幸せを味わうことができています。
始めたばかりのころは余裕もなく、タケさんと仕事をしても、なんと、ケンカすることが多かったのです。同じ感性を持っていると思っていたのに、細かいところで考え方や感覚が異なり、四六時中一緒にいるのが、大変なときも多かったです。そこで、まず分業してみることにしました。お互いの得意分野を担当することにしました。私は栽培、営業、販売。タケさんは、除草、土木、機械などなど。
私たち夫婦は、感性が似ているのに、性格は正反対というのが面白いと思っています。私は直感でガンガン突っ走るタイプです。タケさんは、理論的で慎重派。(なはずなのに、時には私よりざっくばらんだったり)農業の方向性は、バッチリ一致していて、栽培したい野菜の種類も似ていれば、土作りをどうしようという話も、同じ方向を向いています。(たぶん、お互い微調整とかしているから一致しているのですが)二人とも考えるのも好きなので、議論しても楽しいです。
そして、夏野菜の収穫を無事終え、今、冬野菜が育ち、無事出荷が始まって、小島農園、喜びに包まれています!!!野菜がきちんと育つのだろうか?きちんと販売できるのだろうか??心配性のタケさんの心配が、少しずつ解消され、逆に喜びを分かち合っています。
そして、ここで終わらないのです!なんと、長男がすごすぎるのです!!
4歳にして、みんなが仕事をしていると、必要とされている仕事を見つけて、「○○しようか?」と言ってくれたり、ときには言わずに勝手にやってくれちゃったりします。困ることも多いのですが、感動するほどバッチリなタイミングのときもあります。
彼の芸術的センスも、3月から発揮されています。農業で使ういろいろな道具や資材を使い、びっくりするようなものを作り出します。彼が奏でる太鼓の音は、本人いわく、体から出てくるんだそうですが、本当に素敵です。昨日、保育園で販売している時に、おしろい花の花をかごに飾りはじめたときもびっくり。しかも素敵なんです。彼の感性、表現力、ほんと驚くことばかりです。それを毎日見ることができて幸せです。保育園で、枠にはめるのではなく、この子は、その個性を思う存分伸ばしてやりたいと思います。この子のためにも、農業をはじめてよかったと思っています。
そして、親のあり方としても、農業はとてもいいと思います。農業では、一緒にやらなければできない仕事が多いです。時にはけんかをしながらでも、いろいろ議論しながら両親が働いている姿を間近でみることは、いいんじゃないかと、最近よく思います。平日は仕事でほとんど一緒にいなくて、土日はお休みモードの両親と一緒に過ごすのとは、全然違う家族関係。これから、子どもが小学生、中学生と大きくなった時には、「みんなで旅行したい」とか希望が出てきて、なかなか叶えられないかもしれませんが、そのときまた考えたいと思います。
なぜ、人々は農業から離れてしまったんだろう。こんなに素敵なことがたくさんあるのに。大地から離れて、疲れてしまった人たちがまた戻ってこれるように、農業楽しいよって発信していきたいと思います。
貨幣経済、消費経済の価値観にとらわれると、農業って儲からない仕事に見えちゃうと思うのです。でも、お金にならない幸せがゴロゴロしているんです。家族の素朴な幸せがあります。「土日も働いて大変ねー」と言われますが、土日も畑で楽しいんです。
最近、幸せすぎるくらいです。それを書き留めておきたいと思いました。これからも、小さな幸せを大切にして、みんなで暮らして行きたいと思います。
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