幸せな考え方

日々起きることは、受け止め方、感じ方によって幸せになったり、不幸になったりすると思います。最近、受け止め方を少しずつ自分が幸せになれる方向に、変えられていると思い、ちょっとまとめてみたいと思いました。

こどもの落語絵本に「天災」というがあり、どきっとしました。まるで私のことでした。

ウィキペディアにも詳細が載っていました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%81%BD_%28%E8%90%BD%E8%AA%9E%29

簡単にいうとこんな感じ。

先生:丁稚が水やりしていて、自分の着物に水をかけたらどう思うか?
男: そいつを捕まえて殴る
先生:広い野原でにわか雨が降ってきた。雨であなたの着物が濡れた。天を相手に喧嘩するか?
男: 諦めるしかない。天とは喧嘩できない

私もよくこの男のように、自分がしてしまったことと、自然がしてしまったことは、しょうがないとすぐにあきらめることができます。が、他人がなにかやってしまったときは、かっとなってしまいます。特に自分のこどもや夫が何かすると、強く責め立てる傾向にあります。

天災だと思って受け止めたほうが楽です。今日は、種取り用の人参の花を、そうと知らない次男が切って持ってきました。みんなで「あー!!」っとなったのですが、なぜか受け止めることができて、そこまでひどく怒鳴らずにすみました。次男はすでに、みんなの「あー!!」の声で悪いことをしたと理解して、半泣きになっていました。

受け止め方の改革には、夫の助言が効いています。先日は、泣かせてばかりの赤ちゃんがかわいそうだと、途中で散歩してみたり、遊んでみたりと、赤ちゃんタイムも大切にしながら農作業していたら、やりたいことが全部終わらずに、「うーん、もっとやりたかったのにー!」という状態になりました。そのときに、「遅くなったのは、Nちゃん時間を大切にしていたからでしょう。赤ちゃんがいるのに、ここまでできたと思えば、ここまでしかできなかったと思うより、幸せになれるんじゃないの?」と言われて、その通りだと思いました。

ごく最近で、また考え方を変えたら楽しくなったことが一つ。農業機械の購入について。農業では、いろいろな農業機械があると仕事がはかどります。すでに、小島農園ではいろいろな農業機械を購入しています。周りの人にも、「結構いろいろ揃えていますね」と言われています。今は、小麦を刈り取るバインダーと、それを脱穀するハーベスターがほしいと思っています。中古でと地元の農機具屋さんに聞いてみたところ、「なかなか使えるものがでないんです。あったらこんなのどうよって持ってきてますよ。中古がよかったら、小島さんならインターネットで探したほうがいいですよ。」ということでした。飯能近隣では、20年くらい前には、ちょこちょこ出物があったそうですが、最近はほとんどないと言っています。インターネットで購入するのは躊躇しています。使えない状態のものを選んでしまう可能性もあるからです。中古が出るまで待つというのと、新品を買うという選択肢があるのですが、100万円近く支払って、新品を購入するのにはなぜか罪悪感を感じました。多くの人が中古でやりくりしているからです。ここでまた夫の一言。「自分たちは、農業始める前に、よく働いて、特にお金を使うことなく貯めていたんだから、ここで新品を買ってもいいんじゃないの?」この考え方のおかげで、ぐっと楽しくなってきました。そうそう、8年前にもらったボーナスで買ったと思えばいいんだと。全然使ってなかったもの。そして、これから20年大切に使えばいいのではと。

100万円の農業機械を買ったら、100万円分元をとらないといけない気がしますが、それも発想の転換。大豆の脱穀に12月から1月まで1か月以上かかるよりも、2日くらいですまして、残った時間を他のことに使えるほうが幸せではないかと。農業機械を趣味で買う人の氣持ちが少しわかりました。そして、機械があれば大豆を栽培する面積も増やすことができる。大豆の需要は、自家用の味噌や納豆用、みそ作りをしたい人など販売用、そして奥むさし納豆でも喜んで購入してもらえそうです。200㎏くらいあっても、十分完売できる状態です。

この発想の転換ですが、やっぱり日々農作業をしていて、人為をこえたものに接しているからこそ、受け入れやすい心ができていたと感じています。畑にいると、心が広くなります。農作業に没頭していると、こどもたちのことを細かくチェックしないので、怒る頻度も減ります。家にいると、いちいち氣になってしまうので、やっぱり畑はいいなぁと思います。

「幸せ」について最後にもう一つ。幸せは、日常のあちこちにあります。それに氣づくか氣づかないか。小さな幸せを見つけることができれば、もう遠くに遊びに行く必要がなくなります。私たちは、畑でみんなで楽しくいる時間が幸せ。レストランに食事に行くよりも、畑でおにぎり食べるほうがおいしい(ことが多い)。ますます幸せになるために、もっと感性を磨きたいと思っています。

カテゴリー: その他
One comment on “幸せな考え方
  1. なおちゃん より:

    追記です。

    農業は食べていけないと言われています。ここも発想の転換さえすれば、幸せな暮らしに変わります。
    他の業種で雇用され、年間300万円~1000万円など稼ぐことと比べたり、旅行をしたり、あれこれ購入したりすることと比較すると、収入が低くて不安に、または不満に感じるかもしれません。

    世間的な生活をする必要ってあるのかな?何が本当の幸せなんだろう?って、自分の暮らしやすさ、楽しさを基準にすれば、実はお金はなくっても食べていける暮らしがあります。

    少し前までは当たり前だった、戦前くらいでしょうか?それまでずっと続いていた農村で農業を主体として暮らすことから、都会であくせく働くようになって、多くの人のからだが悲鳴をあげていると思います。農業をはじめることは、ちょっと前の生活に戻るだけ。専業でなくっても、農を暮らしに取り入れると、ずいぶん氣持ちがリラックスするのでは?なんて思います。

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