ササシグレ、米の太田屋さん

1月下旬に東京築地で行われた無肥料自然栽培勉強会に夫が参加しました。
そこで、ササニシキの父親のササシグレを育てている岩手県の阿部自然農園の阿部知里さんという方を知りました。
阿部さんが育てたササシグレは、静岡精機の食味分析計で100点とったそうです。これは、全国的にもめったにないことだそうです。そして、全国米食味官邸コンクールで3100点中1位になったそうです。
そんなおいしいササシグレをぜひ育てたいと思い、夫に種モミをもらうようにお願いしたところ、「米の太田屋」さんを紹介されました。

電話で連絡したところ、快諾してくださり、さらにササシグレの育て方を丁寧に教えてくださいました。
今日も電話いただき、次のアドバイスをもらったのでメモしておきます。どんな風に田んぼやるのか聞かれながらだったのですが、ほとんど知識がないので不耕起で、苗は田んぼに苗代つくって、手植えで1本ずつの予定ですと答えたところ、次のように教えてもらいました。

  • 1反だと通常4kgの種モミが必要(自然栽培で1株ずつ植えるなら、多いくらい)
  • 5葉まで育てると、苗の時点で分けつしますよ
  • 自然栽培なら、40くらいに分けつしますよ

<種取りについて>

種用に60株を決めておいて、それを1つの群として観察する。その中で、育ちが悪いものなどあれば除去する。

< 塩選>

普通は、水の1.13%の塩を溶かした塩水に浮かべるそうですが、それではいい籾まで浮いてしまうので、1.08~1.10 で浮いたのを除去すればいいとのことでした。

<芽出しについて>

  1. 36Cのお湯を30L用意して、10分つける。種袋の中まで均一に60Cになるように、5,6回種袋を上下する。
  2. 真水を2杯用意しておいて、1つめにすぐつけて冷やす。これはぬるくなってしまうので、
  3. もう1つの真水につけてさらに冷やす
  4. 種モミの10倍の水に浸ける(積算温度100Cと言われているけれど、もっと長くてもよい)
  5. 2日に1回水を変え、1日一回水を切って酸素を与える。これを怠ると水が腐って失敗する
  6. 可能なら、播種前に30Cで8時間温めると発芽が揃うけど、浸水を長くすることでも発芽が揃う

その他、前回お電話いただいたときにも、水を張って1か月はそのままにしておくこと。水がないときの微生物と水にした時の微生物が違うので(と多分言われました)

お忙しいところ、こんなに詳しく教えていただき、感謝感激です!!

群馬県高崎のタンポポ農園の本多さんもササシグレを育てているそうで、情報共有したいと思っています。

私は、コシヒカリはもち米が入っているからおいしく感じるんだと知ってから、あんまり食べたくないと思うようになりました。そして、コシヒカリ以外の在来種を大切にしたいので、ササニシキを食べることにしました。おいしく食べるために、ご飯鍋で炊くようにしたところ、おいしいのなんの。ご飯がおかずになります。毎日どんぶり飯です。おかずは少しだけ。(よく噛めば、もう少し量を減らせるかもしれないです)お昼ご飯の塩だけのおにぎりも格別です。

来年は、自分たちで作ったお米を味わえると考えるだけで嬉しく思います。不耕起の田んぼ、大変だろうけど頑張ろう!

カテゴリー: つながり, 栽培

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