飯能河原の入り口にある「タケマツ」というお食事処を訪ねました。このお店と、銀座通りにある「長寿庵」というおそば屋さんが中心になって、固定種野菜を使ったお料理を提供していこうとしていると、飯能市の農林課の方から聞いたので、どんなお店か、そして店主とお話をするために。タケマツは、夏に飯能河原で遊んだ時にソフトクリームを買ったことがあるお店でした。奥では予約専門で懐石料理もやっているそうです。
武末さんから、「飯能にきたら固定種の野菜を食べられる」という飯能名物を作りたいという話を聞きました。飯能すいーとんに次ぐ名物。ところが、固定種野菜を栽培する農家がなかなか見つからないということでした。先日、飯能農業青年会議所に参加させてもらったときも、その話がでましたが、少し興味を持った方が1名おられただけでした。武末さんから、「情熱塾」という名刺をいただいたのですが、その通り、エネルギーのある方でした。3月10日の震災復興元気市の実行委員だったそうで、行動力、推進力があるのだと感じました。商工会議所、農林課の動きを待つのではなく、武末さんとどんどん進めていけばいいのだと思いました。
武末さんが、長寿庵の矢代さんに電話してくださり、矢代さんも来てくださいました。矢代さんは、野口種苗研究所の野口さんとは2軒隣り(野口さんが小瀬戸に引っ越すまで)だったそうで、よくご存知だそうです。「野口さんは、昔から先見性があり、信頼できる人」とおっしゃり、「これからは有機野菜ではなく、固定種野菜の時代になる」ともおっしゃっていました。野口さんの「雄性不稔の種」の話も出て、「だから自分たちの世代から子供ができにくくなってきた」ということも指摘されていました。飯能で、飲食界にも、私たちと同じように現代の食べ物に危機感を持つ方に出会えて嬉しかったです。
矢代さんは、野口種苗研究所で、自分のお店で使ってみたい野菜の種(新夏秋地這きゅうり、万願寺唐辛子、時なし大根、春まき五寸人参、ケンタッキーワンダー(インゲン豆)、わさび菜、寄居カブ、岡ひじき)を買ったそうで、「作ってください」と譲り受けました。使うことをイメージして買った種、とても貴重です。大切に育てたいと思いました。
地元飯能で、情熱をもった人に出会えて嬉しい一日でした。おいしい野菜を作って、おいしい料理を作ってもらい、たくさんの人に昔の野菜の味、いのち溢れる食べ物を味わってほしいです。
最後に、タケマツさんで、飯能名物すいーとん(セット)と、おすすめの煮込みうどんを食べました。どちらも600円と安いのに、しっかり出汁もきいていて味わい深かったです。また来たいと思いました。
楽しみ!!期待しています。タケマツさんのすいーとん、美味しいですよね。
外観からはそんな感じがしないのに(失礼)。
はっせーもタケマツさんで食べたことあるんですね。
そう、外観では気がつかなかったです。