今年4月から、夫のタケちゃんが消防団に入りました。おんとし41歳なんですが。
入った理由の一番は、私が薦めたからです。なぜ薦めたか、2つ大きな理由があります。1つめは、去年から飯能農業青年会議所に所属しているのですが、会員の半数以上が消防団に所属していて、みなさん楽しそうに消防の話をしていたからです。2つめは、私が小さい頃に、消防団がとても身近だったからです。お隣のおじさんも消防団で、火事があると出動していました。中学校の先生も、授業中にサイレンが鳴ると、「ちょっと待て」といって、内容を聞いていました。
わりと気軽にタケちゃんに薦めたところ、すぐに消防団への入団の申し込みをして、消防団の方には驚かれました。なかなか、自分から入団する人は少ないそうです。
そして、新年度の4月から消防団になったのですが、今年は2年に一度の操法大会の年でした。今日、飯能の地区大会があったのですが、それに向けて訓練が頻繁に行われました。1月から始まっていたそうですが、4月は週回、5月になって増えて3回、6月は週4回というときもありました。夜7時ごろに出かけて、帰ってくるのは11時を回ったりします。(他の方は、それから「飯を食いに行く」とさらに次があるそうです。)
こんなに大変なんですが、得るものがとても大きいので、皆さんに薦めたいと思っています。それは、まず、とても貴重な仲間を得ることができることです。飯能第7分団1部には、半数が農家、他に、造園屋、大工、建設関係、公務員などの職業で、男気ある方ばかりです。さすが、多大な時間を割いてまで、消防団に入ろうと思う人は違うなぁと思いました。操法大会の訓練と大会を1回ずつ見ただけですが、それは真剣でした。なかなか、社会人になってから、こんなに真剣に、仲間と一緒に、頑張ることなんてないのではないでしょうか。そして、みなさん、特技を活かして助けあったりもします。うちでは、大工さんに大工道具を借りたり、造園屋さんに草刈りの知識を聞いたり、逆にIT関係に強いので、コンピュータ関係の相談を受けたり。おまけとして、地域の消防関係の人達に「消防に入ったんだって?」と声をかけてもらうようになりました。地域に溶け込む一助にもなります。
今日、残念ながらタケちゃんの所属する部は、勝てなかったのですが、慰労会での団員の言葉がとても素敵でした。みんな、どんだけ真剣に優勝目指して頑張ってきたか、どんなに悔しいか、心が動く熱い言葉ばかり。そしてその気持ちを受け止める仲間達、なんて素敵なんだろうと思いました。
家族で農業をしていると、四六時中一緒に過ごします。就農したばかりの去年一年は、方針の違いや、感じ方の違いなど、ささいなことまで気になって、ケンカが多くてそれは大変でした。農業を始めるべきではなかったか?と思うほどでした。この点でも、消防の訓練で、無理やり時間を割かなくてはいけない状況になったのは、特に私たち夫婦にとってはよかったと思います。私には、夜まで消防で頑張っているからと労わる気持ちが出てきました。夫は、団員のみなさんと、いろいろな会話することで、いい影響を受けているように思いました。もちろん、2年目になって、分業がうまくいっているというのが大きいのですが。
新規就農を考えている方、特に妻の皆さん、ご検討ください。
地域に溶け込む最高のワザです。
増田さんも入りました?