小麦の味にこだわる日高市「はらうどん」さんで、小島農園の農林61号を使った「水うどん」食べれます

伝えたいことが2つあって、長いタイトルになってしまいました。日高市の「はらうどん」さん、とてもこだわりの強いうどん屋さんです。使っている小麦は100%埼玉県産。

去年からは、自然栽培の小麦を使った「水うどん」を作り始めました。

丈ちゃんと原さん

丈ちゃんと原さん

水うどんの説明と感想いっぱい

水うどんの説明と感想いっぱい

はらうどんさんとの出会い

日高市の高麗川駅の近くに「はらうどん」といううどん屋さんがあります。

去年、当時明石農園の研修生だった「かとうまさや」さん(現在、日高市でののの農園経営)が、はらうどんさんのうどん打ち教室に参加した後、明石農園さんの小麦を持ち込んだそうです。原さんは、明石さんの小麦の香りや甘さなどなどに感動して、「水うどん」といううどんの食べ方を考案しました。

去年、すぐに原さんから連絡をいただき、小島農園の小麦も持って行ってみました。明石農園さんの小麦で作った「水うどん」を注文したのですが、たしかに味わいがあり、コシもあるおいしいうどんです。麺つゆではなく、水につけて小麦の味をかみしめながら食べるというのが分かります。

腹さんが、その場でうちの小麦を使って麺を打ってくれ試食させてくれました。素人なんであんまり分からないのですが、「明石さんの方がおいしいかな?」と思いました。原さんも、「明石の方がうめえな」とのこと。「粉の粒が違うよ。」とのこと。確かに製粉している場所が違います。小島農園の粉は、ふすまの部分が荒くて0.5mmくらいの茶色い粒が見えます。明石さんの方は、全体がうすい灰色でさらさらです。

原さんが「うまい」と言ってくれる小麦粉を目指して、次に栃木県の黒澤製麺所さんに小麦粉を作ってもらうことにしました。普通は、小麦の粒の7割を粉にして、残り3割はふすまとして廃棄(鳥のエサとか)します。ふすまの部分に甘みなどが多くあるそうです。黒澤さんにお願いして、8割を粉にしてもらいました。普通の3倍くらいかかる大変な作業です。ごめんなさい。

さて、製粉方法を一緒にした粉の味は?勇んではらうどんさんに小麦粉を持って行きました。結果はやっぱり「明石の方がうまいな。」でした。でも、この値段でこの味なら使える。とのこと。

今年こそおいしい小麦を!

「明石の方がうめえな」という小麦をもっとおいしくするためには?まず、種を明石さん由来のものに変えました。明石さんから、のっぽファームさんに渡った種を分けてもらいました。

次に、収穫時期を遅らせてできるだけ完熟させること。2016年の小麦は、収穫時期が早かったため、ぷっくりしているものが少なかったのです。今年はぷっくりつやつやの小麦がいっぱい収穫できました。「これなら、きっと明石さんと同じくらいの味になったかな?」と、製粉が終わったばかりの小麦粉をはらうどんさんにお届けしました。「うちの小麦粉を使った水うどん食べたいです!」とお願いして行ってきました。さて結果は?

水うどん 大盛り

水うどん 大盛り

水うどんって、こんなんだったかな?ちょっとぼそっとしている気がします。ま、おいしいからと最後まで食べたところではらさんが来てくれました。「どうだった、自分の小麦で作った水うどんは?」と聞いてきました。そして、「去年のほうがうまかったな」という驚きの発言!!いろいろ工夫してみたのに、なんと去年の自分たちの小麦より劣ってしまったとは!!「去年の方が香りがあったな」ともおっしゃいました。粘りも少なめとのこと。

その後、はらさんとたくさんのお話をしました。今年の小麦の味が劣った原因は、それなら圃場かな?と私たちが考えたのですが、はらさんは地域かな?と思ったようです。雨の具合とかでも、味が変わるんじゃないかと。

去年は、もとお茶畑のヤギの畑(お茶を抜いた後に、しばらく草地になっていた)で小麦を作りました。生育が悪かったです。今年は、もとお茶畑のうしの畑(お茶畑の木を3月に抜いた後、11月に種まき。お茶畑は、10年ほど無施肥で伸びる枝葉だけ刈っていたそうです)に播きました。北斜面の土地で3段になっていて、一番下の段は驚くほどよく育っていました。今回、はらさんにお届けした小麦粉は、育ちの悪かった上の方の小麦です。

次は、生育のよかった下の段で小麦粉を作ってもらい、味を確かめてもらおうと思います。

少しずつおいしくなっていく小麦の味を楽しんで

ここでみなさんにお願いです。小島農園の小麦の味が、これからどんどん変わる予定です。ぜひ、その変わりゆく小麦の味を5年、10年の単位で楽しんでほしいなということです。

ヤギの畑とウシの畑と交互に小麦を作っていく予定です。小麦、大豆、そして雑穀やじゃがいもなどを輪作する予定です。自然栽培を続ける中で、そして作物が土を耕していく中で、少しずつ畑が元気になり、小麦の味も向上していくと思います。その変化まで楽しんでいただけると嬉しいと思います。私たちは、今から、毎年はらさんにお会いするのがとても楽しみです。いつまでもお元気でうどん屋さんを続けてくれますように。

頑固なはらうどんさん、行ったことがない人はぜひぜひ行ってみてください。

カテゴリー: つながり

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