たねの交換会 at nico10周年イベント 2020年2月1日,2日

2020年2月1日、2日に、埼玉県富士見市で無肥料自然栽培グループnicoの10周年イベントが開催されました。

「たねの交換会しませんか?」と写真家で今回のイベント運営に携わっていた柿内未央さんに声をかけていただきました。私も毎号執筆しているnicoのイベントなので「面白そう」という思いがあり参加することにしました。

交換会は、1日1回ずつ行うことになりました。
2月1日(土)10時から12時
2月2日(日)14時から16時

他の時間も、ブースを1つお借りして、種を並べて種の紹介や種採りについて相談を受け付けていました。nicoのイベントで種に出会い、育てる楽しさ、種を採る歓びを知ってほしいと思ったからです。

2日目のブース。種や、種採りや農業に関連する本を並べました。

2日目のブース。種や、種採りや農業に関連する本を並べました。

1日目の交換会

10時から交換会開始ですが、集まったのは15人くらいだったかな。いつも日高の交換会では50人60人と集まるので、少ないなと思いました。でも、集まった人が素敵でした。

高知、岡山で19年自然農をやってましたというWさんは現在千葉県市川市で畑をやっています。高知で幻となっていた紫餅トウモロコシを発掘して種を採り続けているそうです。食べれば糸を引くほどの餅感。今年栽培するのが楽しみです。兵庫のひょうたんカボチャも、鶴首かぼちゃに似ていて、でもべちゃっとでなくホクホクしているイチオシです!スナップエンドウは苗を出してくれました。他に、小キビ(もちきび)とか、信濃五寸人参、白荏胡麻、たっぷり種を持ってきてくれて嬉しいです。

静岡からタロの畑さん。たくさんの種を持ってきてくれました。和綿、ハーブ、亜麻、シソなどいろいろ。種が大好きという気持ちに包まれています。

茨城のメデタシ種苗さんもいらっしゃいました。在来の綿、日本種の彼岸花、藍、小鮒草(黄八丈に使われる黄色がでる)、アピオスなど。種の話も面白かったです。アピオスは「ほど芋」と言って、東北地方では産後に食べさせたそうです。

途中参加で「もちあわ」と「うるちあわ」を持ってきてくれたのは「雑穀農家のパンと宿 月noco」さんです。刈り取った穂の状態で持ってきてくださり、会場が湧きました!

Wさんもタロさんもメデタシ種苗さんも交換会は初めてということでした。nicoで大きなイベントを開催してくれたおかげで、種にも光があたり、こうして素敵な種仲間に出会えたことが嬉しかったです。

たねのわの常連さんも来てくれました。川口のIさん、大学で研究されている小川先生、飯能からほっこりポッコリ自然農園さん。会場準備も手伝ってくれて助かりました。ほっこりポッコリ自然農園さんには、朝の車のなびからお世話になりました。

11時半になり、nico関野会長の講演会が終わると、どーっと人がやってきました。本来は、2時間の交換会全部に参加してほしいのですが、「まあいっか」ということで、気になる種を持って行ってもらうことにしました。「種がないのですが」という方も多かったのですが、「ただでもらった種は育たない」と「在来作物を育てる人々 増田昭子著 農文協」のおばあちゃんの話で出ていたので、「志をたねのわに寄付していってください」と伝えました。用意した50枚の資料がなくなったので50名はいらっしゃったようです。

妻沼在来茶大豆は、「晩生(ゆっくり育つ)だから、虫害もなく10月下旬においしい枝豆が食べれますよ」と伝えたところ、たくさんあった種が1日でほとんどなくなり、家で留守番している父子チームに「茶大豆500g選別しておいて!」と依頼しました。

1日目 午後はブースで

午後はブースで種と本を広げて立っていました。たねの交換会に来てくれた方とさらに話をしたり、nico通信を呼んでくれていた人が声をかけてくれたりしました。お子さんが種を興味深く見てくれるのも嬉しかったです。ほっこりポッコリ自然農園さんから預かっていた3色のポップコーンには、たくさんの人が見入っていました。

野口種苗研究所の野口勲さんの講演会もあり、関野会長の講演会もあったので、みんな種に関心が高まっているようでした。この機会に自分で野菜を育てる人が増えてくれると嬉しいな。

たねのわ会計の飯島さん(左)。塾と農業を融合した経営をしています。

たねのわ会計の飯島さん(左)。塾と農業を融合した経営をしています。

2日目 午前はブースで

2日目は10時から13時までブースで種を並べていました。明石農園さんが主人公の「お百姓さんになりたい」が上映しています。見たいけど、種担当として立っていたら、くるわくるわ、次々といろんな方が種を見に来てくれました。木村秋則さんの講演会があるためか、「たねの交換会は出れないんですが、種が欲しいです」という方が多かったです。また「昨日は気後れして交換会に参加できませんでした」という方ともゆっくり話すことができました。

2年前に国分寺カフェスローの「たねと食のおいしい祭」でお会いした方が、その後種採りを始めて、Share Sheedのメンバになり、種を広める活動をしているとのことでした。この日もたくさんの種を持ってきてくれました。

2日目 たねの交換会

さすが木村秋則さん。交換会スタート時は、また15名くらいでしょうか。少ないなぁって思いながら自己紹介タイムスタートです。そろそろ自己紹介終わりという時間になって、木村さんの講演会が終わり、人が集まってきました。この日は、見学の方も多かったようです。

たねのわにも参加してくれたMさん一家は、小学生のお嬢さんが種を楽しそうに選んでいました。野菜、お米、大豆と合計21種類の種を選んだそうです。自分で選んだ種を自分でまいて育てたら楽しいでしょうね。

毎年開催している「たねのわ」のたねの交換会では出会えない、新しい出会いがいっぱいでした。最後の方は、もう顔を覚えきれないほどでした。

写真と一緒に、参加してくれたたねのわのメンバも紹介したいと思います。

たねの交換スタート。

たねの交換スタート。

ほっこりポッコリ自然農園橋井さん。2日に渡り、車のナビと種の交換会の準備をしてくれました。

ほっこりポッコリ自然農園橋井さん。2日に渡り、車のナビと種の交換会の準備をしてくれました。

越谷の遊佐農場さん(左)

越谷の遊佐農場さん(左)

最後に

イベントに参加するみなさん、一緒にいて氣持ちがいい方がほとんどでした。自然体なのかな?話していて元氣がもらえる方が多かったです。匂いがきついひともいなかったし、居心地がとてもよかったです。

たねの交換会では、日高の交換会への案内もしたので、種好きな方がまた来てくれることと思います。少しずつ広がるたねのわ、種苗法の改正などありますが、昔ながらの種をみんなで未来につなげて行けたらと思います。

カテゴリー: たねのわ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*