宮城県の成澤さんが来園!無肥料自然栽培の米農家です

朝、宮城県の無肥料自然栽培の米農家、成澤さんから電話がありました。今日のお昼頃に小島農園に見学に来たいとのこと。「えーーーー!!!」とびっくり。小島農園に何を見に来るんだろう?

成澤さんには、1月の無肥料自然栽培勉強会でお会いしました。その後、ササニシキを買わせてもらっています。食べると体に力が行き届くようなごはんです。

成澤さんがいらっしゃって、お話した中で印象に残ったことをメモしたいと思います。私の話は、小島直子フィルターがかかっていて、本人の話とはずいぶん違ってしまうかもしれません。ご注意ください。

まずは、3畝の田んぼを見に行きました。8年間くらい米作りを休んでいて、その間年に1,2回耕耘していただけの田んぼです。同じ品種の稲の田植えの時期を訪ねられましたが、それはうっかりチェックしていなかった。籾播きは4月29日にすると聞いて、同じ日にして、田植えが6月19日と6月下旬とお伝えしたところ、普通は籾播きの後1ヶ月くらいで定植しますよと言われました。出穂が遅いのを気にしていました。ゆっくりまって稲刈りすれば大丈夫でしょう。ともおっしゃっていました。

田んぼはよく肥えているので、色も濃くて、分けつも多く、稲も太いと言っていました。草取りもよくしてありますねと。(私ではなくて、一緒に手伝ってくれているKさんがやってくれたのですが)私には分からないほどの、色の違いを指摘して、「株間が広い場所(隣が欠株したところ)は色が濃いですよ。」と教えてくれました。よく肥えた田んぼは、実るのが遅いそうです。

水の温度が42度を超えたことがあったそうですと伝えたところ、成澤さんは、水の温度にはとても気を使っていて、人間よりも冷たいのを好むから、まだ稲が幼いうちに水温が高くなりやすいので、そのときはかけ流しをしますと言っていました。また、中干しについても、成澤さんは、した方が根張りがよくなり、倒伏しにくくなると言っていました。この時期から、水は落として、根が水を吸える程度にするそうです。あれ、なぜだか忘れちゃいました。

また、ヒエ取りについても。稲の葉っぱが増える栄養成長のときは、周りに草があってもいいけれど、穂が出た後の生殖成長になってからは、余分な栄養を取られないように、草はない方がいいと言っていました。特にヒエが残っていると、ヒエが倒伏して、稲も一緒に倒れてしまうと。これから、成澤さんはヒエ取りをする時期なんだそうです。種を落としたら来年からが大変ですよとアドバイスもらいました。まずは、畔の草刈りしないとー!

1本植えしていることについても、肥えている畑だと、1本植えがいいですね。機械だと3本が限度ですと言っていました。

自然栽培についても、成澤さんは、稲わらだけ田んぼに戻すそうです。2月ごろからが田んぼもよく乾くので、25cmくらい(長め)に切ったものを天日でよく乾かして(そうすると、紫外線で分解されるよう)、ギリギリで田起こし、代掻きするそうです。驚いたことに、よく土ができた田んぼでは、今年は稲わらの投入もしなかったそうです。ここが、私が大きな関心を持ったところです。自然栽培では、土ができたら堆肥は投入しなくてもよくなるとちょこちょこ聞いていて、「それはいつか?」「どうやって分かるんだろう?」って思っていたのです。成澤さんの話を聞いていると、よく観察していると分かってくるという感覚を感じました。

1月に成澤さんにお会いしたときに、「土作りには10年かかります」と聞いていたのですが、それも詳しく聞くことができました。新しい田んぼは、すぐに無肥料自然栽培をするのではなく、完熟たい肥を使った有機栽培を10年ほど続けて、それから無肥料自然栽培をすると。(たぶん、このように言っていたと思います。)しっかり、「土ができあがってからの無肥料自然栽培」というのが、私には腑に落ちました。なお、最近借りた田んぼ1町では、初めから無肥料自然栽培も試していると聞きました。しかも、10年という年月もそのくらいかかるのかと。埼玉県上里町で自然農法をしている須賀一男さん、サカ江さんご夫妻の話を本で読んだときだったか、やはり、砂地などでは、まずはたくさんの堆肥を投入して土作りをして、そのうち堆肥はほとんどいらなくなったありました。

面白かったのが、新しく開墾した、りゅうの田んぼをお見せしたときです。30年近く耕作放棄地だったこの土地の土がすごくいいと感じているので、成澤さんがどう感じるか楽しみだったのですが、なんと!隣の水を張ってある田んぼの土を触り始めました。「うん、いい土だ。畑の土だと分からないけど、この田んぼの土なら分かる」だそうな。確かに、地主さんも「ここはいい土地だよ」と言っていたし、近くを通ったおじいさんも、「(まだ田んぼしているころ)ここは雪解けが早くて、いい土地だって言ったものだ」と言っていました。

小島直子フィルターがかかっているので、一部間違いがあるかもしれません。ごめんなさい。
でも、どなたかの参考になればと思って公開しちゃいます。

お忙しいところ、飯能まで足を伸ばしてもらて、ほんと光栄です。米作り頑張れ!と成澤さんにも、天にも言われている気がします。少しずつ経験を積んで、田んぼの面積を増やしたいと思っています。

カテゴリー: 畑見学

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