化学物質過敏症 事例2.新築した名栗小学校で発症

2019年の夏休み、名栗の中学生が1週間農業体験に来ました。

その子(A君)とお姉ちゃん(Bちゃん)は化学物質過敏症だということで、こどもたちとインタビューをしました。(わが子たちは、2022年飯能市社会科研究展に化学物質過敏症をテーマで研究発表に作品を作りました。今回、ブログで情報公開することを了承してくれました。)

平成21年(2009年)9月に名栗小学校の新校舎が完成したそうです。Bちゃんはシックスクール症候群になりました。小学校2年生だったBちゃんは、新校舎に通いはじめて2,3日で「あれ?」という感じがして、1週間後から学校に行けなくなりました。目の粘膜が腫れて、からだが全体的に黒っぽくなり、期限が悪くなり、イライラしていたそうです。化学物質過敏症の診断ができる「そよ風クリニック」に予約して3か月後に受診したそうです。

3年生になって1日1,2時間火曜ことができるようになり、半日通うこともできるようになったそうです。夏休み中にワックスをかけたため、2学期からまた学校に通えなくなったそうです。

(学校側は、学校の建築基準に収まっているからと、新築で揮発する化学物質については対応しなかったそうです。3か月すると揮発成分も少なくなり、症状が和らいで通えるようになっていたので夏休みにワックスをかけたのは、とてもショックだったそうです。)

2011年3月の東日本大震災をきっかけに、家族で和歌山の山奥に自主避難しました。小中学校併せて20人の小さな学校に通うようになり、学校に相談したら、学校ではワックスを辞め、手洗いには匂いがしない石鹸に変えてくれたそうです。同級生も柔軟剤を使わなくなって学校に通えたそうです。

Bちゃんは、今でもホームセンターに行くと帰る頃に具合が悪くなることがあるそうです。Bちゃんは建材系の化学物質過敏症のようです。

A君は匂いに弱いそうです。2018年に和歌山県から名栗に戻ってきて、名栗中学校に通うことになりました。校長先生に相談して、先生用のトイレの芳香剤をなくしてくれたり、ワックスを使わないなど対応してくれたそうです。同級生は3人で人数が少なく、柔軟座の匂いがしていたけど大丈夫だったそうです。

A君は今、山形の高校で勉強しています。一学年25人と少人数で、全員寮で済んでいて、匂いにも気をつけてくれているそうです。

人が少ない地域に住む

お母さんに、化学物質過敏症になったら、どうやって克服できるか聞いたところ、「人が少ないところに住むのが一番」と言っていました。名栗も人が少なく、和歌山の学校もとても人が少ないところで、A君の通う高校も人数が少ないです。

先日、私もその山形の学校に見学に行きましたが、洗濯には無香料の石鹸をつかっていました。ちなみに、食事も生徒も一緒に手作りして、調味料もいいものを使っていました。山の中にあり、上流に家もなく、学校の前の川はきれいで、空気がとてもおいしかったです。ここは名栗みたいだなぁと思いました。

カテゴリー: 化学物質過敏症

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