今年も無事玉ねぎとにんにくを収穫できました。収穫時期が2週間遅れて6月16日でした。
湘南レッド70㎏
奥州玉ねぎ 130㎏
ホワイト六片 34kg
大きいニンニクが、はじめてこんなにたくさん採れました。予定していた6/13が雨で3日延期したら、ニンニクも玉ねぎもぐっと茎の傷みが大きくなってしまいました。
過去2年間に比べると、玉ねぎは少し収量が少ないです。
2018年6月2日、湘南レッドと奥州玉ねぎ 各200㎏収穫!
玉ねぎが豊作400㎏!
2019年6月1日 湘南レッド193㎏、奥州玉ねぎ220㎏収穫
原因は、苗作りの失敗です。2019年に自家採種した奥州玉ねぎの発芽率が1割ほどでした。種播き前に発芽実験をして分かっていたので厚播きしたり、2018年の種を使ったりしましたが、大きい苗が少なかったので、作付が2019年より減りました。前年が25m×7本だったのを4本になりました。代わりに、ニンニクの作付が倍増しました。
11月に小さい苗を植え付けたのですが、収穫時にはしっかり肥大したものが多かったです。自然栽培では3年目に地力が下がってくることが多いのですが、この畑は違うようで嬉しいです。
2019年は、穴あきマルチの穴が大きすぎたことと、植え付け時期が10月20日と早くて冬草のホトケノザが春になってよく育ち、玉ねぎの苗が埋もれてしまいました。2020年収穫分は、マルチ穴が4cmのものを選んで、早期除草をしたところ、肥大がよかったです。
玉ねぎの畑の土づくりの考察
玉ねぎの収穫に来てくれたOさんとBさんと、畑の土づくりの話をいろいろしました。Bさんは土壌生態学について大学で研究していたそうで、お二人で土壌についていろいろ話し合いをしているそうです。
話をしていて氣がついたのですが、カメの畑の玉ねぎ区画は土づくり的にもいい方法をしていると思いました。有機物が無駄に消費されていないということです。
玉ねぎ区画は、
1.6月に玉ねぎを収穫した後、そのままマメ科のセスバニアを播種します。耕耘はしません。他のヒエやオオブタクサなどの雑草も一緒に生えています。
2.9月にハンマナイフモアで刈り倒します。2019年は長雨が続いてハンマナイフが使えなかったので、刈払機で刈りました。
3.1回耕耘して、2週間ほどして2回目の耕耘をしてからマルチを張り、通路には稲わらを敷きます。
4.4月になって夏野菜エリアのマルチを張ってから、通路の敷きわらは夏野菜エリアの通路に移動します。玉ねぎの通路には草が生え始めます。
また1にもどります。3年目の2020年も無事大きな奥州玉ねぎが収穫できて、この畑は大丈夫そうだと思えました。3年目で生育がとても悪くなる畑もあるんです。
「耕耘する」というのが、「有機物を分解する」ということにつながります。特に春や夏に耕耘すると、温かくて微生物活動が活発なので、すぐに分解されるようです。玉ねぎの畑は10月に耕耘するので、冬の間の分解は緩やかに行われます。春から夏にかけては草が生える時期になっています。
緑肥のセスバニアは、2か月で2m以上に育ち、木質化します。炭素率が高いので容易に分解されません。ヒエ、オオブタクサなど、他にもいろいろな種類の雑草が生えるのも畑の多様性、草ごとに異なる微生物が生息するので、微生物の多様性にもつながります。
カメの畑は土壌水分量が多いというのも、地力が低下しにくいと思います。乾燥した畑、高台にある畑だと、どんどん有機物も流れ去ってしまうと思います。ときに洪水で水深30㎝の深さに水が溜まることがあるのですが、これも「ナイルの氾濫」ではないですが、土は豊かになっているのではと思います。
2019年に収穫したニンニクは、すぐに陰干ししたら、雨の日も多かったこともあり、皮がかびてしまうものが多かったです。なので2020年はハウスでしっかり乾かしてみました。緑化してしまったものもあるので、やっぱり天日は3日くらいがいいのかな?と思いました。
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