8月中旬から豊作が続いたトマト。月水金とトマト収穫しています。そろそろ終盤なので気がついたことなどをまとめておきます。
世界一派とメニーナ派
大玉トマト世界一と中玉トマトメニーナを作っているのですが、お客様によって好みがはっきり違うみたい。「世界一がおいしいから、次はいっぱい欲しい」というお客様がいれば、「(中玉)トマトが甘くて、とっても美味しかったです あんな美味しいトマト久々に食べました」とメニーナを絶賛してくださるお客様。メニーナが豊作だったので、メニーナをあちこちに配ったのですが、ほんと高評価です。「甘いだけのトマトが多いけど、この前もらったのはおいしかった」と言われたり、「味が濃いね」とか、ほんと嬉しい言葉をいっぱいいっぱいもらいました。
味の濃さ
「味の濃いね」と言われて、完熟してからの収穫は違うなと思いました。どんどん重くなります。水に浮かべると浮くものと沈むものがあります。メニーナは、割れにくい品種なので、しっかり熟すのを待つことができます。完熟したものの中には、もぎ取るときに割れるものがあります。もうパンパンです。スーパーに並んだ遠い産地のトマトは、やはり流通過程で傷まないように、ある程度硬いうちに収穫していると思います。
F1(交配種)のメニーナとサンティオを種採りしたら
世界一トマトは固定種なのですが、メニーナとサンティオは交配種(F1)でした。といっても自然農法センターが交配したもので、雄性不稔などではないです。今年はF2、どんな子どもたちが育つかなと興味と不安が混じっていました。
メニーナは、去年のメニーナと同じものがほとんどでした。尻がとがった形が親の特徴でしたが、中には丸くなったものもいました。
サンティオは、いろんな子どもがいました。まず、芯止まりかな?と思われるもの。途中で主軸が成長しなくなります。調理用トマトにはよくある性質です。色もサンティオの特徴の朱色ではなくて、ピンク色のものがありました。味は調理用ではなくて、普通のトマトみたいでした。それと、中のゼリー状の部分がないものも。これも、よくある調理用トマトの特徴。いろんな親がいるんだなと思いました。これらのなかから、サンティオらしいものを選んで種取りしました。また来年、どんな子どもたちが育つのか楽しみです。
枝についていると腐りにくい
トマトは、収穫するまでは腐りにくいと感じました。仕立て方の問題で、土についてしまっているトマトと、割れたのではなくて傷がついたものは、枝につきながらも腐り始めたのがありました。でも、割れただけのものは、すぐには腐らず、1週間とか平気です。長くなると割れめに黒カビが発生したりしましたが、中には影響なし。
でも、収穫したらすぐに傷口から傷み始めます。白いカビが常温で1日で繁殖します。冷蔵庫に入れればひどくならないので、B品はすぐに冷蔵庫に入れるようにしています。
この様子をみていると、トマトってすごいなって思います。このカビに対抗する力が、きっと食べたときにも何か作用するんでしょうね。毎日たくさんトマトを食べているのですが、すごく元気をもらっています。
わき芽もガンガン伸ばしていこう
最後に栽培について少し。無肥料自然栽培では、わき芽を取らない方がいいのでは?と考えて、今年はわき芽をほとんど欠かないようにしていました。実が小さくなると聞いていたので、わき芽についた実を初めの頃は落とすようにしていました。
わき芽がわさわさ伸びると、元気いっぱい。トマトはこうでなくっちゃ!という生育ぶりでした。世界一トマトは、わさわさになってから実がついたものは、すんごく大きくなってびっくりしました。メニーナも、わさわさなおかげか、トマトがいっぱい成っても実が小さくならなかったです。
メニーナは、フラワーネットに絡ませる方法と、支柱仕立てと2つ試したのですが、フラワーネットは誘引しなくてよく、どのわき芽もネットに絡ませることができるからいいなと思いました。思ったより重くなって風で倒れたので、フラワーネットを支える支柱が3m置きではなくて、1m置きくらいにして、しっかり支えるようにしようと思いました。
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