2019年10月 台風19号と長雨の影響

今年の秋は台風の影響が大きかったです。市役所で計測している降雨量を参考に、考察してみました。

9/9 台風15号 降水量105mm

9/9に台風15号が千葉県に大きな被害を与えました。風が強い台風で、千葉県ではたくさんの木が倒れて停電も長く続きました。飯能では105mm、1時間に35㎜を記録しました。

9/6に播いたタアサイ、チンゲン菜、ルッコラ、水菜は、防虫ネットをしたにも関わらず、強い雨で土が叩かれ、発芽が悪くなりました。紅菜苔は防虫ネットをしていなかったので、ほとんど消えてしまいました。9/1に播いたビーツ(防虫ネットなし)も種が流れてしまったのか、土が固くなってしまったのか、後日1本残ってるだけとなりました。9/1に播いた他の野菜は防虫ネットをしていたので、生育はよかったです。

大根の種まきをしてすぐ、9/10夜~11朝までの大雨 降水量70mm

9/10の夜にまた大雨が降りました。すでに9日に大地に雨が溜まっていたので、10日の雨は大地に浸みこむ余地がなく、地上を流れる水が多かったです。

9/10昼過ぎにどうにか耕耘して種まきした大根の畝、余ったところに播いたほうれん草、どちらも雨に打たれて土はカチカチになり、一部は川になった水で土が流されました。

9/10に無理やり畝立てして、大根の種まきをしました

9/10に無理やり畝立てして、大根の種まきをしました

水が溜まったところが川になり、畝が壊れました。

水が溜まったところが川になり、畝が壊れました。

大根を高畝にしたので、種まきした部分は無事でした。雨に叩かれてカチカチになっています。

大根を高畝にしたので、種まきした部分は無事でした。雨に叩かれてカチカチになっています。

8月播きの葉物の防虫ネットに、上から流れてきた泥水が乗っかったようです。防虫ネットの中の小松菜も泥水に使ったようで、生育不良、収穫不能になりました。

8月まきの小松菜の畝、防虫ネットに泥水が溜まったみたい

8月まきの小松菜の畝、防虫ネットに泥水が溜まったみたい

シカの畑のネギと人参は、畝間の谷間が川になったようでカチカチになっていました。9/15に隣の畑に防虫ネットを張るときに、ついでに中耕・土寄せしました。

9/15 サク切りしてカチカチの通路に空気を入れる

9/15 サク切りしてカチカチの通路に空気を入れる

9/15 ネギの中耕

9/15 ネギの中耕

9/16 降水量13mm、9/18 降水量5mm、9/19にウシの畑が耕せなかったので、リスの畑に種まきと苗の定植

晴天の9/19に、ウシの畑の下段を耕耘したらトラクターがはまってしまいました。ウシの畑は周囲から水が集まる畑です。傾斜地だったので、水がまだ抜けていなかったこと、トラクターが傾いた状態で耕耘したので、余計に圧がかかってしまったためです。白菜とキャベツの苗が植え頃なので焦ってしまいました。しばらくウシの畑は使えないので、水はけのよい高台にあるリスの畑を先に使うことにしました。

リスの畑に種まきと白菜やキャベツの苗の定植

リスの畑に種まきと白菜やキャベツの苗の定植

9/22 夜に台風17号の影響の雨 17.5mm

この雨は、白菜の苗を定植した後だったので、嬉しい雨となりました。種まきと定植したこともあり、1週間ぶりの雨だったので、もっといっぱい降ることを期待していたのですが、思ったより降らなかったです。市役所の17.5mmより畑では降らなかったかもしれません。定植した白菜はしっかり活着しました。

10/7 2週間ぶりの降雨 7mm

天気が続いたので、ようやくウシの畑の下段に10/1に種まきしました。10月になったので防虫ネットはいらないだろうと設置しませんでした。雨が降らないのに、10/4には大根の芽がでました。

10/4 大根の発芽

10/4 大根の発芽

10/7は、2週間ぶりの雨でした。お湿り程度でしょうか。

10/12 猛烈な台風19号 387mm

台風15号が大きな被害を出したためか、台風19号の事前の注意喚起がいっぱいありました。猛烈な台風で、風速50m60mでるかもしれないということで、ビニールハウス、プレハブなど、いろいろなものが壊れてしまうのではと心配しました。停電が続いたらどうしよう、断水になったらどうしようと、いろいろ考えました。電車や宅急便業者も計画的に休むことを決めました。スーパーではパンが売り切れ、ガソリンスタンドも当日は販売を終了していました。

台風当日は、雨戸を締め切り、家の片づけやライ麦粉を挽いたりと、家作業をしました。台風の低気圧が主ぐるしく感じました。
過ぎてみたら雨の多い台風でした。1時間で38mmの強い雨も降りました。各地で堤防が決壊して洪水の被害がでました。飯能市でも入間川が増水しました。飯能がわら近くに住む知人が、「こんなに川が氾濫したのはこどものとき以来」といっていました。

たわわに実ると雨風に弱いお米ですが、台風が去って田んぼに行くと、トヨサトが整然と立っていました。すばらしい!

10/22 台風後のトヨサト。

10/22 台風後のトヨサト。

堤防の決壊に比べると小さなことですが、畑でも大地に浸みこむ余地がなくなった雨が表層水となって流れ、土を削ってしまいました。傾斜したウシの畑では、10/1に播いたほうれん草の畝がえぐれてしまいました。

ウシの畑、水の流れる道ができてしまった

ウシの畑、水の流れる道ができてしまった

ほうれん草の畝が、えぐられてしまいました。

ほうれん草の畝が、えぐられてしまいました。

白菜の畝は、泥水が滞水したようで生育が悪くなりました。畝の間を歩くと、ずぼっと足が20㎝くらいはまりました。水が溜まって土が液状になったのです。

ずぼずぼになった畑

ずぼずぼになった畑

排水路のないシカの畑では、周囲の水が集まっていました。

シカの畑は水浸し

シカの畑は水浸し

水がいっぱいで喜んでる子どもたち

水がいっぱいで喜んでる子どもたち

川崎の田んぼは、第2用水の水位が高くなり、田んぼ一体が川になってしまったようです。田んぼを畑として使っているカメの畑は、玉ねぎの定植のために10/7に耕耘していました。耕耘したために水に土がごっそり運ばれてしまい、隣の田んぼに堆積しました。川崎の第2用水は自然掘りで、毎年のように氾濫しています。30年前と比べ、平松地区に家が増え、大地に浸みこまなくなった水がすぐに川に流れ込むようになったのも関係しているようです。今年の冬から川を深くしてコンクリート護岸する工事を着工するそうです。自然の川がなくなってしまうのはとても残念ですが、毎年氾濫する川も困ったもの。10/20に田んぼに堆積した土を玉ねぎ予定地に戻す作業をしました。3人で頑張って半分戻すことができました。

玉ねぎ予定地 耕したところがごっそり削られてしまった

玉ねぎ予定地 耕したところがごっそり削られてしまった

隣の田んぼに流れた土

隣の田んぼに流れた土

田んぼから土をさらう

田んぼから土をさらう

土を凹んだところに戻す

土を凹んだところに戻す

少しずつですが、土が戻りました

少しずつですが、土が戻りました

背が高くて倒伏しやすい神丹穂は、台風19号の前から倒伏していました。

背の高い神丹穂は、べったりと倒れました

背の高い神丹穂は、べったりと倒れました

支柱に4株ずつくらい縛って立たせました

支柱に4株ずつくらい縛って立たせました

10/22 68.5mm、10/25台風20号が温帯低気圧になったあとの大雨 106.5mm

台風19号の大地の水が少しずつ減ってきたと思った頃に、また大雨が続きました。本当に雨がよく降る秋です。

雨が集まるウシの畑やシカの畑は、湿害が心配ですが、今のところ白菜などは無事です。キツネの畑の源助大根が腐っているのが多いです。源助大根は割れやすい品種なのですが、割れ目から傷みやすいようです。

10/25の収穫日は、シカの畑の収穫適期のルッコラ、赤リアスからし菜、日野菜カブを収穫できませんでしたが、代わりにウシの畑の万木カブ、タケノコ白菜、ルッコラ、チンゲン菜などを収穫しました。大雨でどろどろの野菜は、水で洗わないとで大変でした。

安藤早生小松菜

安藤早生小松菜

タケノコ白菜

タケノコ白菜

万木カブ

万木カブ

この日のお野菜セット、名栗温泉の大松閣さんの若女将さんにもお届けしました。
農家直送の贅沢野菜!

妻沼在来茶大豆の枝豆

妻沼在来茶大豆の枝豆

野菜セット

野菜セット

カテゴリー: 栽培

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