所沢の陽子ファームさん見学

飯能市農業青年会議所の研修で、所沢のの有機農家「陽子ファーム」さんを見学しました。

兄弟子の安藤農園さんが、JAの研修で1年働いたと聞いていたので、名前は知っていました。
ホームページに紹介されていますが、息子さんがアトピーだったので、無農薬野菜を作り始めたそうで、今年で32年だそうです。
32年、なんという長い時間なんだろうと思います。そしてこんな近くに、大先輩がいらっしゃるのが嬉しいです。

ようこさんが、畑を案内してくださいました。バスの席がお隣になったので、あれこれお話できました。
陽子ファームさんは、もともと2町という広い農地で野菜と果樹をやっていたそうです。そして、旦那さまは市役所に勤めていたため、陽子さんがメインでずっと働いていたということにびっくりしましたー!私が一番困っている「子どもはどうしていたんですか?」と聞いたら、ご両親に面倒見てもらっていたそうです。

今は、ブルーベリーやトマトの加工もやっていて、農地も3町に増えたそうです。通常は3名、出荷の日にパート2名追加、土日にお手伝いの人が来ると言っていました。通常の3名で3町の農地を管理するなんて、なんてすごいんだろう。しかも、畑を見せていただいたのですが、整然としていて、しかもお野菜が美しく育っています。ナスは、1条に1種類ずつで、8種類とかあるのではないでしょうか。他のお野菜も、ししとうも数種類、じゃがいもや人参も数種類と、どの作物も西洋野菜、中国野菜、伝統野菜といろいろな品種を作っているそうです。どうやって管理できるのかと驚いてしまいます。

ようこさんは、落ち葉堆肥をメインで利用しているそうです。1年間山に置いておくそうです。
ナスの話で、ナスは肥料を食うので、追肥をするとのこと。無肥料栽培で畑もやせている小島農園では、収穫開始からたったの1か月でナスの樹勢が衰え、実も硬くなってきているので、うーんと考えてしまいます。陽子ファームでは、井戸を掘って灌水もしっかり行っています。白いナスを生で試食させていただいたのですが、えぐみもなくおいしかったです。

ようこさんが借りている畑でも、借りたばかりのときにやせている土地があるそうです。雨上がりにガチガチになると言っていました。そんな畑も、ソルゴーを2年生やして、すき込むとふかふかになると聞きました。やせ過ぎている時は、豆助なども一緒に入れるといいと教えていただきました。くまの畑の土壌改良には、やはりソルゴーとマメ科がいいようです。やせていない畑でも、エンバク、麦、ソルゴーを緑肥として入れているそうです。豆科は使わないのですか?と聞いたら、枝豆などを作つけているとのことでした。

無農薬栽培、やはり除草が一番大変だそうです。今年のじゃがいもは不作で、種イモ代と、除草に人を雇ったら、それで収入とトントンになってしまったそうです。また、お野菜のお値段についても、「ミニ人参が1本30円ですよ。普通なら大きいのが1本30円でしょう」と。それだけ手間がかかっているとのことです。除草がもっと簡単ならいいのにーと、30年無農薬栽培をやっているからこそのお声も、身にしみました。最近、ハンマーナイフモアという、バリバリ高い草も粉砕できる機械が気になっていたのですが、陽子ファームにもありました。やっぱり、同じ農法をしていると、必要な農機具も似ているなと思いました。

ようこさん、にこにこしてとても素敵な方でした。お嫁に来て、農業をメインで切り盛りすることになったようですが、好きだからこそ、こんなに長年、そして多品種管理できるんだろうと思います。ようこさんに出会えて、やる気をたくさんもらいました。女でもやっぱりできるんだ。畑見学は、本当に勉強になります。ありがとうございました。

カテゴリー: 畑見学

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