2018/3/21 日本有機農業研究会主催の種苗交換会が、三芳町の明石農園さんで開催されました。
日本有機農業研究会には育苗部があり、「関東たねとりくらぶ(種苗交換会)」として、1982年から毎年種苗交換会を実施しているそうです。
http://www.joaa.net/kakubu/syubyo-syubyo.html
午前中は、明石農園さんの畑の見学でした。お彼岸のお中日でしたが、雪の降る寒い日でした。個人的に、育苗ハウスのいろいろな工夫が参考になりました。
公民館に移動して、お昼まで座学。明石さんが「雑草のくらし」という絵本をもとに話をしました。整地した土地から、徐々に雑草が変わっていく様子が畑の土づくりと似ているとおっしゃっていました。
参加者ですが、専業農家が多いのが印象的でした。40名はいたでしょうか。約半数が専業農家さんでした。さすが日本有機農業研究会主催の交換会です。
お昼ご飯のときに、お隣の席になった方とお話しました。日本有機農業研究会の会員さんで、どんなことをするのか尋ねました。特に毎月会報が発行されることに驚きました。全国の有機農家がつながっているって素敵です。午後は種苗交換会です。「関東たねとりくらぶ」では、種を持っている人が、袋を小分けに作り、1つ1つに種の説明を書くことになっています。私は朝3時起き、4時から時間の許す限り準備しました。小分けにするのは大変で、余っても面倒なので、少しずつ3袋くらいずつ用意しました。
左上に大豆系を並べました。埼玉の五色大豆のうち、4色を揃えてみました。右上がウリ系です。左下がナス科。
大豆(秩父借金なし大豆、羽生在来赤大豆、妻沼在来茶大豆、飯能在来黒大豆、早生大豊緑)、
いんげん豆(黒マンズナル)、
ウリ科(ゴーヤ、相模半白きゅうり、糸萱かぼちゃ、ミニズッキーニ、マクワウリ、乙女スイカ)、
ナス科(大玉世界一トマト、ステラミニトマト、ピッコラカナリアミニトマト、ブラックチェリーミニトマト、真黒ナス、万願寺唐辛子)
その他(エゴマと油用ひまわり)
これ以外に1品種ごとに、関東たねとり倶楽部の種シートに情報を記載しました。少しずつ多品種持って行ってしまったので、シートに書き込むのが大変でした。
さて机の上に種を並べたらまずは種の紹介です。千葉の有名な有機農家の林重孝さんが進行しました。じっくり1時間くらいかけて参加者の持ち寄った種を紹介しました。話を聞きながら、欲しい種をチェックします!福島から来た方は、自分で育種するそうで、糖度20度のメロン、夏ミカンサイズでいっぱい実るメロン、そして10kgくらいの大きさになるメロンなど紹介してびっくりしました。他にも涙の泉という名前のミニトマトなどいろいろありました。林さんも色々な種を持ってきてくれました。晩生のチンゲン菜、ずっと地元で作ってる小松菜、ブドウの枝、十角へちま、小粒だけど煎るとおいしい落花生などなど。林さんのお弟子さんかな?千葉県から来た若い農業者も多かったです。嬉しいことに、私の実家のいすみ市からきている方もいました。
みなさん多くても5種類くらいだったので、私の20種類は突出していました。そして、たねのわの紹介をして活動レポートも読んでくださいと紹介することができました。
種苗の紹介が終わると交換開始です。机に並んだ種を1人1袋もらうことができます。お目当ての種に急ぎました。無事、欲しい種をいただくことができました。
私の持って行った種もすべてなくなっていました。「トマトはもうないの?」という声まで。もっと持ってきてもよかったようです。
あっという間に種苗交換会は終わりました。はじめての参加なので知らない方ばかり、なかなか声をかけられませんでした。たねのわのときのように、種採りの話とか、いろんなコツとか、みなさんともっとお話できたらよかったなと思いました。
1982年から毎年実施して、もう36年目でしょうか。長く続いているのが素晴らしいです。私たちのたねのわも、長く続けていきたいと思います。
[…] 機農業研究会の種の交換会に参加したんです。そのことをブログ「日本有機農業研究会主催の種苗交換会に参加しました」に書いたのが、現代農業の記者さんの目にとまったようです。 […]